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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
5章 歓迎宴会
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酔い潰れた者たち

幽々子さん…いや、幽々子様と付けたほうがいいのか。

別れた後に、ぐったりと倒れ伏した白黒を発見する。


「…言わんこっちゃない」

「…うぅ」


明らかに飲み過ぎだ。

とりあえずここに寝かせておくのはいけないか…。

肩を貸すようにして抱え、何処かで休ませようとした所で…兎耳の女の子がこちらに手招きしている。

どうやらこっちに運んでこいということらしい。


「…よっと」

「あー、完全に潰れてますね…こっちの部屋に運んでください」

「はいよ」


部屋の中に運ぶと、既に寝かされている人が二人。

白く長い髪の女性と、黒くこちらも長い髪の子だ。

白髪少女の傍らには、特徴的な帽子をかぶった女性。

黒髪少女の傍らには、赤と青で半分に区切られた服を着た女性が座っていた。


「こっちの布団に寝かせてください」

「あ、はい」

「…まったく、毎回毎回潰れて…」


赤青の女性は呆れ顔で魔理沙を見ている。…ん、というか…この部屋にいる人たち、皆幻想郷縁起に載ってたような。


「しかも、主賓に運ばせるなんてね。…ああ、自己紹介がまだだったわね。八意永琳、永遠亭で薬師をしているわ」

「私は、鈴仙・優曇華院・イナバです」

「ああ…よろしくお願いします」

「ん、今の反応だと知ってたって感じだけど」

「紫様から住人の予習くらいはしておけと言われまして」

「へえ。じゃあこっちに寝てる二人と、彼女の名前も分かるかしら?」

「…ええと、そこで看病してるのが上白沢慧音さん、看病されてるのが藤原妹紅さんで…そっちに寝てるのが蓬莱山輝夜さん…ですよね」

「ん、正解よ。…どうしてこうなってるか、分かる?」


…確か、あの本によれば…輝夜さんと妹紅さんはとても仲が悪く、すぐに争いになるとか。…ってことは…


「…どっちが多く飲めるか争って、潰れたと」

「ふふ、正解よ。まったく、看病する側にもなってほしいわね」


苦笑いを浮かべるしかなかった。

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