吸血鬼との挨拶
「うへへへ、飲んでるかー?」
…魔理沙は絡み酒になるみたいだ。って酒くさっ!
「ペース早すぎるんじゃないのか…潰れるぞ?」
「うへへ、私は飲まれたりなんかしないってのー」
いや、既に飲まれてるんだけど。
「こら、黄は今から皆に挨拶しなきゃいけないんだから」
「んん、霊夢かー…」
霊夢が引き剥がしてくれた。…後でお礼しなきゃ。
まず、パラソルの下でワインを飲んでいる小さな子と…メイド服を着た女の子の方へと向かった。
「こんばんは、初めまして…八雲黄です」
「ん、真っ先にこちらに来てくれるなんてね。レミリア・スカーレット、吸血鬼よ。で、こっちは従者の咲夜」
「十六夜咲夜です、よろしくお願いします」
「はい、よろしくお願いします」
咲夜さんが深くお辞儀をしたので、こちらも深くお辞儀をする。
「…ふぅん、あのスキマ妖怪が保護したって聞いたからどんな奴かと思ったけど…」
「…ええと」
「…なるほどね。ま、そこに座りなさい」
「あっ、はい」
隣の椅子に座ると、紅茶が差し出された。
「今から挨拶回りだし、最初からお酒を出すのもどうかと思ったからね」
「お気遣い、感謝します」
「…ふふ、そこまでかしこまらなくてもいいのよ。そうね…なるほど…」
…?独り言だろうか…
「近いうちに、私の所に来るみたいね。…ま、歓迎はしてあげるわね」
くすくすとレミリアさんは笑う。その仕草が可愛かったので、つられて笑った。
「さて、私の所だけで引き止めるのもいけないわね。ほら、別の所に行きなさいな」
「ええ、では…失礼します」
宴会編は結構長めになりそう。来ている勢力への挨拶回りになるので…




