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会場入り
紫様が部屋に来てから、一時間ほど経過したあたりだろうか。
「黄、そろそろ出るぞ」
「ん、了解です藍様」
「…ん」
紫様にさっき言われた通りにしたんだけど…藍様はぽかーんと口を開けてこちらを見ている。
「…なんで様付けなんだ?」
「あー、さっき紫様が来て…」
先程のことを藍様に伝える。
「…ふむ、なるほど。確かにそうした方が自然か。わかった。…けど、この屋敷に居る間は今まで通りでも構わないからな。…その、いきなりそう言われるとなかなかむず痒いというか…」
「あぁ…はい、わかりました」
頬がほんのり赤く染まっているので、恐らく照れているんだろうなぁ…。
「とりあえず、私と黄だけで向かうから」
「ん、紫様は?」
「紫様は、冥界の友人を連れてくるようだからな。遅れるだろう」
「了解です。では、行きましょうか」
準備をして、庭に出るとスキマがあった。目玉空間を挟んで、見たことのある景色がそこにあった。
「博麗神社ですか」
「ああ。とは言っても…宴会が始まるまではまだ数時間ある。待たせてしまうが…」
「ええ、構いませんよ。早めに来た人たちと話もできるでしょうから」
「ん、そうか。では行こう」




