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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
28章 主のいない異変
303/319

輝針城:もふもふと小人

「可愛い…」

「なんだこれはー…もふもふ…もふもふに、囲まれてる…」


治療した小人…少名針妙丸は事情聴取の疲れを癒すためにクーと戯れていた。

クーは針妙丸の頭を優しく撫でて…針妙丸はクーの尻尾を全身で堪能していた。


「霊夢の方は大丈夫かなぁ」

「霊夢から逃げられるとは思えないが…」

「悪知恵が働きそうだから、なんとかしてにげそうなんですよね…」

「…主様、あの…」

「ん、どうした?」

「…この子、家に住ませてあげたい…」

「…さすがにそれはなぁ…今から霊夢の所に連れて行こうと思ってたんだけど」

「……」


ああ、しゅんとしてる…可哀想だけど、霊夢と話して決めたことなんだよ…


「博麗神社に行けば会えるし…クーがいろんな所に連れて行くことには賛成だから、遊びに行く前に寄って連れて行ってあげなさいな」

「…うん、わかった…」

「クーだったね、よろしくね!」

「…うん!」





それから数日後、鬼人正邪が逃走したという知らせが入った。


「…まさか、札の効力を逆さにされるとは思ってなかったわ。油断してた…」

「…ま、仕方ないか。…彼女一人の力ではどうすることもできないだろうし…放置でも良さそうだけどな」

「…紫に何を言われても知らないわよ」

「ん、先に言ってあるよ。紫様も了承済み。…次何かやろうとしたら、容赦はしないって言ってたけど」

「へー…って、もう起きてるの!?」

「つい先日ね。まだ一日おきだけど…そのうち神社にも連れて行くから」

「ええ、分かったわ」


…霊夢も嬉しそうだな。それもそうか…一つの季節の間、僕が報告をしているとはいえ、実際に会えないとなると心配だろうし。


「じゃ、紫が起きたらこっそり宴会でもしましょうか」

「それはいいね…僕もこっそり準備しておくよ」

「任せるわね」


…さあ、春がもうすぐ訪れる。


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