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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
27章 冬の幻想と、外界と
288/319

幻想郷:許可は?

「へぇ、チルノがそんな事を…嬉しいわね」

「…それで、まず本人に話を、と」

「…ふふ、嬉しいけれど…でも、私は…」


レティさんは、自分の身体を眺めながら目を伏せる。


「…私は、居るだけで周辺に影響を及ぼしてしまうのよ。冷気が出ちゃって…だから私は、冬以外は洞窟に籠るのだけれど」

「…ふむ。…チルノもたぶん気づいたから僕に頼んだんだろうな…」

「どういう事かしら?」

「僕の力がちょっと関係してまして…来て、アスル」

「はい、主よ」

「…精霊?それもこんなに強い…」

「僕の中には他に精霊が七体、それと…まぁちょっといろいろ知ってる事があるんですよ。その中から応用できそうな事を調べて…」

「…私が冬以外であっても活動できる何かができる、ってこと?」

「そんなところです」

「…すごいわねー…私が洞窟に居た間にそんな人間が来てたなんて…」

「…まぁ、半分ほど人間辞めてるようなもんですけど」

「…主よ、主の主に報告はしなくても良いのですか?」


…あー、そうだった…どうしよう、紫様に報告しないとマズイな。


「…もう数日、待ってて貰えますか?」

「いいわよ、まだまだ冬は長いもの」

「ありがとうございます…では」


さて、どう説明したものか…





数日後、紫様のご飯を食べさせ、身体を拭きながら説明をしたところ…


「…ん、別にいいわよ…」

「あっさり通った…!?」

「冬の間にやる事は、黄と藍の責任になるし…それに、何かあった時は黄がすぐなんとかするでしょ…?」

「…それは、そうですけど…」

「…なら、任せるわよ。…ん、服着せて」

「…わかりました」


背中を拭く手を止め、服を着せて寝かせる。


「…やるからには、ちゃんとやりなさいね…」

「…了解です、紫様」


…なんか、拍子抜けではあるけど許可は下りた。では早速考えるとしよう。

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