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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
26章 その希望はどこにあるか
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心綺楼:今回の収穫

「今回の収穫ってもしかしたらこれかもしれない」


背中に生えた蝙蝠の翼を見ながら、藍様と一緒に検証を行った結果を考えてみる。

マミゾウさんのスペルを受けた際に、そのスペルからはかけ離れた変化をした僕は、精霊の力を一時的に体内で強めることで体に変化が起きるのではないか、という仮説を立てて実験していた。

結果は成功だった。


火を強めると、角が生えて牙が伸び、髪が紅く燃える炎鬼に。

水を強めると、手足に水かきができて、エラができ、髪が蒼く伸びた魚人に。

氷を強めると、髪が結晶化し一本の角が生え、周囲に冷気を撒き散らす冷鬼に。

雷を強めると、紫色に染まった髪が逆立ち、紫電の光を纏う雷人に。

土を強めると、筋肉が盛り上がり髭が伸び、屈曲な大男に。

風を強めると、爪が伸び、耳などが変化して狼人に。

光を強めると、純白の翼が二対背中から出て、極光纏う聖人に。

闇を強めると、漆黒の翼が一対、爪などが黒く変化する魔人に。


「…目の色も対応した色になるみたいですね」

「声も変わっているぞ。魔人だとすごく渋い声になってる」

「しかも、属性特化になってるから…武器に纏うよりいいかもしれないなぁ…よっと。…戻した時の疲労感も少ないし」

「あの魔女の所で試したのはあくまで武器に込めて変化させるものだったから、変換の際にエネルギーを使っていたのだろうな」

「…まぁ、僕にしか使えないものになりそうですけど。パチュリーさんの悔しがる顔がもうすぐに浮かぶや」


この検証を、何故紫様の前で行わなかったのか。それは、紫様が既に冬眠に入っているからだった。


「…さてと、検証も終わった事ですから、今日の仕事に移ります。…幻想郷内の結界の点検、行ってきますね」

「ああ、頼むよ」


スキマを開いて、幻想郷へと移動する。

さあ、今日は何が起こるかな?

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