永遠亭:結局馴染む事になる
引き続きTS注意。…今後も異変以外の日常編で変化する可能性あり。
「………」
「あ、あの…紫様…」
僕の姿を見た紫様は、見事に口を開けて固まってしまっていた。
どうしたらいいのかと、考えていたら…抱きしめられた。
「何これ、可愛い…」
「あ、あうぅ…」
「永琳、よくやったわ!」
「え、えぇ…」
あまりの喜びように永琳さんもちょっと引いてるんだけど。
「…早く様子を見に来ればよかったわ…ふふ…」
「紫様、苦しいです…」
「ん、ごめんごめん…しかし、可愛くなったわねー…いろいろと」
「ひゃっ!?」
紫様、いきなり後ろに回って胸を…!?
ちょっ、紫様、触り慣れてる…!?
「ちょっ、んんっ…」
「ふふ、いつもいろいろとされてるからお返しよー…それそれ」
「ん、っ…なんで、そんなに上手なんですか…っ」
「…ふふふ、藍と一緒に寝てる時にいろいろと、ね?」
うぅ、どうしよう…このままだと紫様のおもちゃにされてしまう…
「…や、やめて…ください…っ!」
「…きゃっ…!?身体が…動かない…」
「…黄、目が淡く光ってるわね。…能力かしら?」
…どうやらなんとか紫様の動きを抑える事ができたらしい。…でも、これ念動力の類で僕の能力じゃないよな?
「…身体が変化した事で能力も変化している可能性があるわね」
「そうみたい、ですね…」
「…ねぇ、それはいいんだけど…早く解いてくれないかしら?」
「…そういう訳にはいきません。…お返しです」
「…え、ちょっ…皆見てる前で!?」
「私だって同じようにやられたんですから…うふ、うふふふ…」
「や、やめ…」
その日、永遠亭で妖怪の賢者の悲鳴が響いたという。
◆
「…主様、本当に女の子になってる…」
「もう少ししたら戻るはずなんだけどねー…ふふ、クーはいつも通り可愛いわね」
永遠亭に来てくれたクーを優しく撫でていると…輝夜さんが近づいてきた。
「…ふふ、女の子の喋り方も板についてきたわね」
「あれだけ教え込まれたら、ね…」
「…主様、可愛いね」
「でしょう?いろいろ私が教えてあげたのよ」
「…私も、教わりたい」
「いいわよ、こっちにきなさいな」
輝夜さんはクーを連れて向こうに行ってしまった。…それを見て、永琳さんが近づいてくる。
「ふふ、どうだったかしら」
「…バタバタしていましたけど、悪い気はしませんね」
「ん、それなら良かったわ。それと…紫は、ちょくちょく境界を弄ってあなたを女の子にするかも、だって」
「えっ」
…うーん、どうしようかな…大丈夫だろうか。




