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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
25章 様々な代行業務
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白玉楼:従者代行、おちょくられる

「…はふぅ、妖夢のには及ばないけれど美味しいわねー」

「練習してるところですからね」

「あら〜?世界樹の意思で一番美味しい淹れ方とか調べないの?」

「そんな気軽に聞けるものでもないんですから…」


僕は現在、白玉楼でお手伝いをしている。

妖夢さんが熱を出して倒れてしまったので、僕が代わりに派遣されてきたのだった。


「…ごめんなさいね?」

「…いえ、大丈夫ですよ」

「私は縁側でゆっくりしているから…妖夢の様子を見てきてあげて」

「了解です」





「…けほっ、けほ」

「妖夢、大丈夫か?」

「は、はい、ごめんなさい…」

「いやいや…平気だよ。妖夢はゆっくり休んでいて」

「…はい」


妖夢は、布団の中で震えていた。

どうも体調不良から風邪を引いて、更に疲れが重なって悪化したようだ。


「…幽々子様は、どんな様子でしたか…?」

「ん、妖夢の事を心配していたよ。…お茶を淹れてあげたら妖夢のには及ばないって言われちゃってね」

「…もう、幽々子様は…けほっ」

「…声枯れてるんだから無理して喋らなくていいぞ。…水がもう入ってないな。汲んでくるから」

「…すいません」

「いいのいいの。寝てて」

「…はい」





水を汲んで妖夢の所に持っていき、縁側に戻ると幽々子様の隣に紫様が座っていた。

…相変わらず二人でイチャイチャしてるなぁ。


「もう、幽々子ったら…」

「あら、愛しの彼が戻ってきたわよ〜?」

「い、愛しの彼って…恥ずかしいからやめてよもう」

「あいたっ!?」


何故僕の頭に金だらいを落としてくるのか…うぐぐ。


「照れ隠しを彼にするのはやめなさいよ〜?嫌われても知らないわよ?」


幽々子さんはそう言って、紫様から見えないようにウインクする。…一緒にからかえという事か。


「…酷いです、紫様…人里に移住しようかな…」

「…えっ」

「あら、嫌われちゃったみたいねぇ」

「……」


紫様の方を向かずに、座ってみる。…隙間でこっそり覗くと…泣きそうな顔になってる!?


「えっ、ちょ、紫?」

「…ぐすっ」

「そんなに、ショックだったの!?」


ああもう、仕方ないなぁ!


「嘘ですよ紫様!…ほら、泣かないでくださいよ…」

「…っ、馬鹿!もう!」


ペシンペシンと叩かれつつ、紫様の頭を撫でて慰める。…割と僕も紫様もお互い依存してるんだなぁ…。


「…罰として、1日黄の上に座るから」

「え、その姿では…っと」


紫様は身体を自ら縮めた。…クーがもうちょい成長したらこのくらいの大きさになるかな?


「…こうすれば問題ないでしょ?」

「移動する時は…」

「肩車ね」

「…仕方ないですね」

「…ふふ、いいわね〜…黄のおかげで、紫の可愛い面がいっぱい見られて私は幸せよ〜」

「もう、幽々子…」

「…ふふ」

この章では白玉楼と永遠亭のお話を3話ほどやろうかと。

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