星蓮船:異変の終焉は割とすぐに来る
「うわー…すごいな。スペルカードルールにもう順応してる。ちょっと教えて何も登録されてないカードを渡しただけなのに…」
上空では、霊夢と…封印されていた、聖白蓮さんが激しい弾幕での勝負を繰り広げていた。
それを、船に乗っていたメンバーと眺めている。
「…聖、すごいです…」
「…僕、多分勝てないな…というかやっぱり順応早すぎるよ」
「そうなの?」
「僕は『弾幕勝負で解決できない異変』専門で…弾幕勝負だとぜんぜん弱っちいんだよ。…僕の中にいる精霊達は結構強いみたいだけど」
幻想郷の中に散らばっている精霊達は、割と毎日のように弾幕で勝負をしたりしているので、経験値が僕とは違う。
精霊の記憶を使って経験をするのはズルいと思ったので絶対にやらないつもりだ。
「霊符『夢想封印』!」
「くっ…!?」
「…終わり、かな。治療の準備をするから受け止めて!」
「わ、わかった!」
まともに食らって、落ちてくる聖さん。
星さんが受け止めて…僕がすぐに治療をする。
…身体強化のスペルを使っていたのか、怪我はそれほど酷くないみたいだ。
「…はい、治療終わりっと」
「…負けてしまいましたか、まだまだ私も修行不足ですね…」
「いえいえ、十分だと思いますよ…ほら、皆が待ってます。行きましょう」
「…ええ」
「…さてと、霊夢。お疲れ様」
「んー…久々の連戦で疲れたわね」
「そっか。…帰って宴会の準備だよ?」
「えー…面倒…」
僕が準備した浮遊するゴザに霊夢を座らせて運ぶ。霊夢の言葉は…予想通りだ。
「霊夢はゆっくり休んでていいよ。準備は僕達がしておくから」
「ん、了解…私は少し横になるから」
「うん。…お疲れ様」
…さぁ、準備しなきゃな。




