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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
22章 異変の裏にてアフターケア(星蓮船編)
255/319

星蓮船:船の甲板にて

○高速浮遊艇・甲板


「よっと。…既に戦った跡もあるし…既に三人は中に侵入した後みたいだな。…とりあえず甲板を調査してみようか」


空に浮かぶ船の甲板は、所々に弾の当たった跡が残っていて、少しだけ焦げたような匂いもする。戦闘が終わってすぐのようだ。


「…しかし、全員中に引っ込んでて外の見張りとかはいないのか…ん?影が…」


後ろを振り向くと…淡く色の付いた雲の妖怪が浮かんでいた。


「うおっ、びっくりした!?…えーと…」

「………」


…喋る事が出来ないのか、参ったな。


「………」

「付いて来い、って?」

「………」


雲の妖怪の身振り手振りでなんとか、彼(?)の言いたい事を察する。付いていくと、瓦礫が不自然に積まれたようになっていた。


「…えーと…」


雲の妖怪が、瓦礫をどかすと中から尼僧のような格好の女性が出てきた。

どうやらこの女性を隠すために瓦礫で見えづらくしていたようだ。


「とりあえず、治療して話を聞くとするか…流石に喋れない雲から情報を引き出すのは無理だ」


小傘にしたように、水魔法で治療。おそらく雲の妖怪もダメージがあると思ったのでついでにかけておく。


「外傷についてはこのくらいで大丈夫なはず。…起こしてくれるかな」

「………」


雲の妖怪は頷き、女性の体を優しく揺する。


「う、うん…私は…」

「気がつきましたか、よかった」

「っ!?また侵入者!?」

「っと、待って待って…雲の妖怪さんと意思疎通できるなら話を聞いてあげて!」


こちらを見るなり構えてきたのであわてて事情の説明を、雲の妖怪さんに投げておく。


「…雲山、聞かせて」


雲山、って名前なのかあの妖怪。


「…そ、そうなの…あの…」

「ああ、治療の事なら別に大丈夫です。とりあえず、何をしようとしてるのかって情報がいただければそれで」

「そ、そうですか…先程きたあの三人とは違って話が通じるんですね…」

「異変解決ってなると容赦ないしなぁ、霊夢」


とりあえず、彼女から話を聞いて紫様にでも報告しなきゃな。





「…という訳で、私たちは姐さんの復活のために、姐さんが封印された場所へと向かっている途中なんです」

「ほー…」


彼女…一輪さんから聞いた話によると、恩人である彼女の言う「姐さん」と呼ばれた人が封印されている場所に、ある物を集めながら向かっているのだという。

ある物、というのは…先程からふわふわと宙に漂っている謎物体のようだ。とりあえず回収していた分は一輪さんに渡しておいた。


「ちなみにその人…いつ頃封印されたんですか?」

「ええと…一千年ほど前です…」

「…ちょっと待っててくださいね」


「世界樹の意思」から一千年前の、封印された人物について検索をしてみる。

…ふむ、該当するのはこの人みたいだな。


「…なるほど」

「……?」

「能力でちょっと昔にあった出来事とかをある物に聞いて探せるんですよ。…いい人たったんですね」

「…ええ、とても」

「…とりあえず、船の内部に入ってもいいですかね。あの三人の事を見とかなきゃならないんで」

「ええ…私も付いていきます。私みたいに誤解をしてしまうといけませんから」

「助かります」


…さてと、結構な情報は手に入ったし、彼女に船の案内を頼みつつ僕もお仕事をするとしましょう。




イザヨイネットみたら既に紺珠伝の会話ネタバレ出てた。早いな…

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