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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
22章 異変の裏にてアフターケア(星蓮船編)
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星蓮船:始まりと付喪神

人里で、紫様に、頼まれた買い物をしている最中に、それは現れた。


「…ん、曇ってきたか…いや、この感じは…!?」

「…主様、船が飛んでる!」


空に浮かぶ船。魔力で飛んでいるのか…?

とりあえず、紫様に報告する必要があるかな…あ、でもとりあえず買い物を全部済ませてからかな。たぶん…スペルカードルールで解決できるようなら霊夢達が動いているはずだ。


「おっちゃん、この野菜ください」

「動じないんだね君…」

「今のところ人里に害はないですし。たぶん霊夢が動いてるでしょうから」

「…ふむ、確かにそうかもな。で、この野菜でいいのか?」

「はい」

「…ん、主様。霊夢さん達飛んでる」

「ん、やっぱり動いたか」


見覚えのあるシルエットは…霊夢、魔理沙、早苗か。


三人が行ったなら大丈夫だろう。





「おかえり、黄。早速なんだけどすぐ出てくれる?」

「異変ですか」

「ええ。霊夢達のサポートと…相手のアフターケアをお願いしたいのよ」

「相手のアフターケア?」

「ええ。治療とかをしてあげればその分情報も引き出せる可能性があるでしょ?」

「…なるほど」


だったら早速行った方がいいか。そろそろ最初の犠牲者が出ていてもおかしくなさそうだ。


「じゃあ、ちょっと行ってきますね」

「ええ。一応気をつけてね」

「わかってますよ」


…さて、どうなるか。僕が来てから初めての「いつもの異変」のようだし、しっかり観察させてもらうとしよう。




「…うう、痛かった…」

「大丈夫?」


船の下へスキマで移動した途端に、唐傘の付喪神が落っこちてきた。容赦ないなぁ…


「治してあげるから少しじっとしててね」

「…そう言って、私を吹っ飛ばすんじゃ…」

「いやいや、そんな事はしないから」


水魔法でしっかりと癒してやる。


「嘘、痛みがすぐ消えた…」

「…さて、とりあえずあの船の事は何か知ってるか?」

「…ん、私は知らないよ…飛んでる人が居たから驚かそうと思って」

「…相手が悪すぎる…」


思わず頭を抱えてしまった。よりによって博麗の巫女と白黒魔法使いと風祝を相手に驚かそうとは…


「…ええと、とりあえずもう大丈夫だろうから」

「うん、ありがとう。…お兄さん、確か…皆から黄って呼ばれてるよね」

「うん、そうだよ」

「あちきは多々良小傘だよー。じゃあねー」


小傘は、そう言って森の中へと駆けて…いや、跳ねていった。


「…こうしちゃいられないか。船の中が阿鼻叫喚の自体になってたらアフターケアのしようがないぞ…」



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