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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
21章 天の雷を裂く世界樹
253/319

閑話 幻想郷縁起

世界の意思に至る者

八雲黄


職業 八雲紫の従者

能力 世界樹の意思を知る程度の能力

住んでいる所 八雲紫の屋敷



幻想入りした青年。

妖怪の山で八雲紫に拾われ、現在は従者として各地と交友を持っている。


「スペルカードルールで解決出来ない異変」の切り札として用意されているらしい(※1)



○性格


温厚で、人間や妖怪分け隔て無く接する。

どうやらもふもふした者が好きなようで、八雲藍や式神と一緒にいる時は彼女らの尻尾をもふもふしている姿が見受けられる。


○能力


世界樹の意思と繋がり、様々な「星の記憶」を知る事が出来る。

様々な世界の記憶を知り、その中にある魔法などの再現を出来る。

更に、昔起こった出来事なども知る事が出来るようだ(※2)


○日常

幻想郷の様々な場所に出没し、幻想郷の管理者の手伝いをしている。

幻想郷で異変を起こした事のある勢力と関わりを持ち、交友関係は相当広いようだ。


人里に危害を加える妖怪が出た際にはすぐに駆けつけ、妖怪達が見事な放物線を描いて吹っ飛んでいく。


また、自分の式神に甘々である。肩車をしてあげたり、撫でてあげたり、お菓子を買ってあげたりととにかく甘い(※3)


○仕事


普段は八雲藍と同じように幻想郷の内部を点検して回っている様子。

更に、外界からの妖怪受け入れを行っていたりなど、なかなか忙しい様子だ(※4)


「スペルカードで解決出来ない異変」が発生した場合は彼が先頭に立ち解決をするらしい。

スペルカードルールでも十分に強い(※5)のだが、彼の本領はその枠から外れた場所にあり、世界樹の記憶から引き出した圧倒的な破壊力で敵を粉砕していく。


○精霊


後述する「瘴気異変」の最中に存在が確認された八体の最上位精霊は、彼の体内に存在している(※6)

八体の精霊、及び精霊が与える影響はこのようになっている。


土の精霊 フラーウム

闇の精霊 メラン

光の精霊 ビヤンコ

火の精霊 ヴェルメリオ

水の精霊 ミソウ

雷の精霊 ツーレイ

風の精霊 ジリョーヌイ

氷の精霊 アスル・クラロ




炎 火を操る、熱を操る(上昇のみ)、攻撃威力の上昇

水 水を操る 水中での動きが地上と同じようにできる 生命力の増大

氷 氷を操る 熱を操る(下げるのみ) 精神の安定

雷 電気を操る 微弱な電気による一時的な身体能力の活性化 魔力の増大

土 土(金属)を操る 植物の成長促進 防御性能強化

風 風(空気)を操る 生命の治癒促進 様々な速度の上昇

光 光を操る 瘴気、毒などの浄化 他属性の耐性

闇 呪いを操る 空間を操る 他属性の耐性


普通の精霊は動物の形をとり、意思疎通は精霊の主としか出来ないそうなのだが、彼の配下にある精霊は人型で、他人とも意思疎通が出来るのが、最上位精霊というものだ(※7)


○異変解決例


・瘴気異変

幻想郷各地に人間、妖怪に悪影響を及ぼす瘴気を撒き散らす瘴気の獣が出現した異変である。

幻想郷で起こる異変としては長期にわたり(※8)、その間に彼の能力も成長し、最後に幻想郷で確認された瘴気の獣を倒した時に、彼の能力は完全に覚醒した。

異変の元凶は彼が元々居た世界に跋扈していた瘴気の獣で、それが精霊を取り込んだ「突然変異進化種」が此方と彼方の境界をこじ開けて入ってきたものだという。

現在は全ての瘴気の獣を浄化し、世界の状態をリセットした、とのこと(※9)


○目撃報告例


「妖怪の山に入っていくのを見たけど、天狗がわざわざ迎えに来ていた。あの排他的な集団に迎えられるって、どんな交友関係なんだろう」(匿名)


瘴気異変の際に妖怪の山全体が瘴気に覆われかけて、それを浄化して瘴気の獣を倒し、天狗達の治療をしたことで英雄的扱いをされているようだ。更に、天狗達の修行に式神を付き合わせているとのこと。


「図書館の守りに入ってる執事の精霊が全然倒せない。…あれの主ってことは、本気を出したらどれだけ強いんだ黄は…?」(霧雨魔理沙)


別空間で八雲紫と本気の模擬戦を行って、ギリギリ負ける程度だそうです。


「紫と一緒に来る時はずっとひっついてるのよね。紫もちょっと甘やかしてるみたいだし」(博麗霊夢)


先日私の所に来た時もそうでした。…八雲紫が膝枕してあげているという貴重なシーンも見られましたよ。


「紫様と一緒に来ていたのですが、とても楽しげでした。幽々子様がからかって紫様が赤面していましたが、お二人ともまんざらでもなさそうな表情でしたね」(魂魄妖夢)


瘴気異変の終盤あたりで想い合う仲になった、と聞いています。…ちょっと羨ましいですね。


※1:いわゆる荒事専門となるらしい。

※2:私の能力よりずっと上位ではあるようですが、なかなか面倒なのであまりやらないようです。

※3:その式神が単独で歩いているのを見ましたが、いろんな人に声をかけられて物をもらっていました。かくいう私もお菓子を買ってあげてしまいました。あの笑顔は反則です。

※4:外界の能力者の受け入れも行う様子。その際には別の名前として「無品」という名前を使うとのこと。

※5:スペルの威力はともかく、通常の弾幕がとにかく速いとのこと。

※6:普通の人間がやろうとすると、グロテスクな状態になるとのこと。彼が内包する世界樹の力があってこそ。

※7:人里にも出没する。普通に買い物も行っているし、先日は酒場に居るのも見かけた。普通に人間と変わらない。

※8:約二ヶ月ほど、瘴気の獣が現れるのを待たなければならない状況だったためこのように長期化した。

※9:地球が出来たばかりの頃に戻したらしい。世界全てが海になっている状態で、今から生物が誕生していくとのこと。



「…ふう、こんなところでしょうかね。彼、幻想郷に来て数ヶ月しか経ってないのに過ごした日々の密度が濃すぎやしませんかね…」

「記憶がないままいろいろ巻き込まれてますからね、そりゃ濃くもなりますよ」

「うひゃあ!?居たんですか…いきなり現れるあたりも似てきましたね…」

「そりゃどうも。ふふ…」


幻想郷縁起の彼のページを纏めている最中に、いきなり後ろから現れました。…心臓に悪いのでやめてほしいです。


「で、これが僕の記事ですか…ちょっと読ませてもらってもいいですか?」

「ええ、今書き上げたところです。まだ墨が乾いていないので気をつけてくださいね」

「ん、分かったよ」


彼は、紙を浮かせてそれを、眺めています。


「そういえば、今日は式神と一緒ではないんですね」

「クーたちは今妖精たちと遊びに行ってるからね…っと、魔理沙の所は消しといてくれませんか。強さを知られるのはあんまり…恐れられても困りますから」

「はい、分かりましたが…私のコメント部分を変えておけば大丈夫じゃないですか?」

「…うん、それでいいよ。…阿求さん」

「なんですか?」

「僕、そんなに紫様にくっついてますかね…?」

「…ええ、とても仲睦まじいですね」

「そっかー…紫様にこれ見せたら多分、赤面して…僕の上にタライが落ちてくるかな」

「ふふ、恥ずかしがりなんですね…あいたっ!」

「うぐっ!?…紫様、見てたみたいですね」

「そうですね…あいたた…」


…後でこっそり、実は恥ずかしがり屋で初心だと付け足しておきましょう。発見した時の反応が楽しみです。

この後、こっそり追加された文章を発見した紫様は赤面し、阿求を捕まえてくすぐりの刑が決行された模様。黄もその後お説教をもらいそうになったが、完全に阿求の独断だったことが判明したため説教は免れたようだ。

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