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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
4章 修行の成果?
25/319

試されただけ

傷が、一瞬で治っていた。

右腕に、何かが握られている。


「っく、悪あがきを…!?」


目の前にいた藍さんの目が、大きく見開かれている。


自分の内側から、力が、溢れ出して…周りに揺らめいている。


「…っ、紫様、コウは…危険です!今すぐに始末しなければ…」

「その必要はないわよ。…コウ」

「…なんですか」

「…ごめんなさい、こうなるのを分かっていながらやらせたのよ、あのテストは」

「なら、藍さんも打ち破るのがテストだったと?」

「いいえ。…外来人の能力って、どうやって覚醒することが多いか…聞かせたことがあったかしら?」

「…いいえ」

「大抵は死に瀕したことで、覚醒するのよ」


なら、わざと殺させようとしたって事か。…なんてこった。


「死んだらどうするんですか、紫さん」

「死ななかったから良かったじゃない」

「…はぁ、もういいです」


身構えるのをやめると、力も萎んでいき…元に戻った。


「…藍、それにしてもやりすぎよ」

「…すいません」

「服、ボロボロになっちゃったわね。戻って着替えましょう」


紫さんは、こうなると知っていたのだろうか?

少しだけ警戒しつつも、戻ることにした。

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