とりあえず投げて反応を見る
天界と下界の境、雷雲が一帯にたちこめるその場所。
先ほどよりも、雷が激しく鳴っているように思える。
「…瘴気の獣の反応は無いんだけど…」
「確かにとても激しく鳴ってるわね。どうしてかしら」
「…とりあえず、飛び込ませてみましょうか」
「えっ…きゃぁぁぁ!?」
紫様、容赦無い。一番雷が激しいところに天子さんを隙間でワープさせた。
「あばばばばばばば!?」
「総領娘様ぁぁ!?」
「あのくらいなら死なないでしょ?…はい、回収」
「はー、はー…何するのよ!」
「実験。受けてみてどうだった?」
「酷いわね!?」
とりあえず、水魔法で治癒をしておく。…瘴気の反応は無い。
「ううん…ありがと。なんとなく、嫌な感じの何かは感じなかったわね。単に雷が鳴ってるだけ」
「じゃあ、ここじゃないってことか?」
或いは、ここを活性化させた後に別の場所へ移動した可能性もあるが…それならばさっき僕が気付いているはずだ。
「とりあえず私の家に戻りましょう。ここには居ないんでしょ?」
「ええ…でも…」
「やっぱり、雷が気になりますね…どうしてここまで強く…」
「…ねえ、あんたおびき寄せられたんじゃないの?しかも増援が呼べないような感じで」
「どういう事です?」
「紫のスキマ以外で天界に来る方法はこの中を通るしかないのよ。だから飛べる人間…霊夢とかは呼べない、」
「あ、でも僕空間魔法使えますから呼ぼうと思えばすぐに誰か呼べるんですよね」
「えっ」
…精霊魔法についてはちゃんと話していなかったっけか?戻ったら伝えるとしよう。




