表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方黄明譚  作者: k.Yakumo
21章 天の雷を裂く世界樹
233/319

雷雲内の照れ隠し

冥界、白玉楼へ続く階段を過ぎる。

更に上へ上へ。


「…空気がだいぶ薄くなってきてもおかしくないんだが…意外と平気だな」


更に数分飛ぶと、いきなり雷雲がたちこめてくる。…近いみたいだ。


「…おや、人間…珍しいですね」


ふよふよと、こちらに飛んできた女性は僕に警戒はしていないようだ。物珍しそうに見てくる。


「えーと…天界ってこっちで合ってます?」

「はい、合ってますけど…どのような…」


女性はここで僕の服装に気づいたようだ。


「貴方、八雲紫の関係者ですか?」

「はい、従者の八雲黄です」

「八雲黄…ああ、総領娘様が何か話していましたね。地上に八雲紫に仕える物好きな人間が出たらしい、と」

「…物好きとはなんですか、失礼な」

「私の意見ではありませんので。…どうして八雲紫の従者に?」

「えーと…最初は僕が記憶喪失の時に拾われまして…今は…」

「今は?」

「…紫様が好きだからっ!?」


ガン、と頭に衝撃と大きな音が響いて思わずうずくまる。

いきなり金だらいが落ちてきた。


「大丈夫ですか?」

「大丈夫です…紫様、見てたみたいで…たぶん照れ隠しっ!」


またタライが落ちてきた。衝撃が思ったより強かった上に…


「冷たっ!?」

「氷水が入ってますね…」


照れ隠しにしてはきつくないですか紫様…


「うぅ、寒い…」

「えーと…とりあえず総領娘様の所でお話を聞きますね。その状態では辛いでしょうから」

「ありがとうございます…」


なんやかんやで天界には入ることが出来そうだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ