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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
20章 山の住人との交友関係
229/319

従者の務め?

「クー、そっちで眠っちゃだめだよ…こっち来なさい」

「…はーい…」


食後、お茶を飲みながら結構話し込んでしまっていた。…クーはいつもなら寝てる時間か。


「…よしよし」

「…すー…」

「…寝顔可愛い…」

「そうだねー…」

「…ふふ」


早苗さん達もクーの寝顔を見て顔がにやけっぱなしだ。


「さてとー…そろそろ帰らないとなぁ。心配かける訳にもいかないし」

「今から帰るとしても…あ、黄さんはスキマみたいなものが使えるんでしたね」

「うん、空間魔法でね」


空間魔法で屋敷の玄関へ繋ぐ。


「便利ですねー…」

「そうだねぇ」

「これがあるからいろんな所に足を伸ばせたりしますからね」

「私たちも使えたらなぁ…」

「うーん…闇の魔力が扱える事が前提条件になりますけどね。というかこんなホイホイと使える代物じゃないのよってパチュリーさんに半ギレされて大変だったんですから」


危うく嫉妬の(アグニシャイン)で燃やされる所だった。


「そっかー…神力じゃ再現は難しそうだね」

「そうですね…」

「…じゃ、僕はそろそろ。散らかしたままですけど…」

「あ、いいんですよそれは…ではまた」

「はい、お邪魔しました」



屋敷に帰ると、紫様が酔っ払っていた。


「あー…やっと帰ってきたわね…」

「紫様なんでそんなに飲んでるんですか…」

「今日の夜は黄と一緒に飲もうと思ってたのに帰ってこないから〜…」


…うぐ、そうだったのか…


「…ごめんなさい」

「そこに正座しなさい」

「はい…」


紫様のすぐ前に正座させられる。…暴力だけは勘弁してほしいかなぁ…


「いい?貴方は私の従者なの」

「はい」

「私を一番大切にしなきゃいけないのよ?」

「…はい」

「…黄、貴方は…私の大切なものに入っているんだから…心配かけさせないで」

「…はい」


不意に、包まれるように抱きしめられる。


「…紫様、苦しいです」

「今日私と飲まなかった罰だと思いなさい」

「…はい」


すぐに拘束は解かれたが…今度は紫様が両手を広げて待っている。


「…これでいいんですかね」

「…ん、そうよ」


…僕が自分から紫様を抱きしめたのは初めてかもしれないな。


「…藍以外にさせたのは初めてよ」

「それは…光栄ですね」

「…今日はこのまま寝かせて」

「はい、紫様」


紫様が甘えてくれてる…のかな。

悪い気はしない…むしろとても気分がいい。

紫様のために、これからも頑張ろうと思った。


オリジナル小説の設定詰め中だったり。たぶん8月上旬あたりに序章くらいは投稿できるんじゃないかな。

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