表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方黄明譚  作者: k.Yakumo
20章 山の住人との交友関係
228/319

突撃、守矢神社の晩御飯

風魔法で作った椅子を動かしつつ、山の頂上を目指す。

思ったより重い一撃だったのでまだ立とうとすると脚がガクガクするんだよなぁ…。

ちなみに説教されている大天狗さんは置いてきた。今頃柊さんと椛によるダブル説教の最中だろう。


「…っと、着いたな。…いい匂いがする」

「…お肉の匂い」


膝の上に乗せたクーの頭をもふもふしながら、境内へと進む。どうやら夕食の準備をしているようだな。


「ごめんくださーい」


中から足音が聞こえて…出てきたのは諏訪子さんだった。


「おや、またこんな時間に珍しいお客さんだね」

「山の中をいろいろ探索してたんですよ。…お邪魔でしたかね?」

「いやいや、とりあえず入りなよ」


靴を脱いで、そのまま中に入る。


「それどうやってやってるの?君のお尻の下に魔力が固まってるみたいだけど」

「風の魔力を固めて座ってるんです。天狗のところでいろいろありまして…」

「ああ、そうだったの…」

「…む、黄だったのか。とりあえずそこに座るといい」

「それじゃあ失礼します」

「…失礼します」


ってクー、迷わず神奈子さんの膝の上に移動したな。神奈子さんも慣れているようだし…ちょくちょく来てるみたいだな。


「なかなか私の膝の上には来てくれないんだよねー…」

「たぶんサイズの問題かと」

「何をー!?」

「いたたた、腹はやめて…」


ドタバタした後、何故か僕の膝の上に諏訪子さんが座った。

と、そこに早苗さんが鍋を持って入ってきた。


「お二人とも、ご飯できましたよ…ってどういう状況ですか!?」

「あ、お邪魔してます」

「……ん」

「さっき来たんだよー。…黄も食べる?」

「…ちょっと待っててください」


空間魔法で屋敷の台所に繋ぐ。藍様もこの時間にだいたい夕食を作っているからね。


「藍様ー」

「ん、黄か。どうした?」

「いろいろあってこっちで夕食取ることになりそうなんですけど」

「ああ、そうか。分かった。食べたら帰ってくるのか?」

「そのつもりです。クーも一緒ですから」

「そうか。…気をつけてな」

「はーい」


うむ、許可は取れたな。


「許可取れました」

「そ、そうですか…」

「あれ、なんで顔色悪いの?」

「いや、その…こっちから見たら首が切れてるように見えたので…」

「あー…すいませんでした」

「いいから早く食べようよー」

「…ふふ、そうだな。早苗が作った料理は美味いから早く食べよう」

「じゃあ…いただきます」


皆のいただきますの声で、一斉に鍋の中をつつく。…食べながらいろいろ話をするとしよう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ