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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
20章 山の住人との交友関係
223/319

天狗の長はスキマの従者と会話する

「おお、来てくれたか。早速だが…」

「クーはもふらせませんよ」

「なんと!?」


ショックを受ける大天狗さんと、椛の後ろに隠れるクー。

泣きそうな大天狗さんの視線を受けて、椛は気まずそうにしている。


「なぜじゃ、なぜ儂ではダメなのじゃ…」

「…触り方が乱暴だからじゃないですかね」

「儂としては愛でておるだけなのじゃが…」


しょんぼりさせっぱなしなのもいけないので、話題を変えよう。


「大天狗さん、わざわざ呼び出したって事は重要な話なんてずよね?」

「…む、そうじゃったな…哨戒天狗たちに少し稽古をつけてほしいのじゃ」

「稽古、ですか…うーん…」

「先日の黄の戦いを見ていた天狗たちがな、もっと強くなりたいと言っておったのじゃよ。万が一、黄が来るのが遅れた場合に食い止める存在も必要であろう?」

「それは…確かにそうですね」


山に出現して、もし僕が別の場所で足止めを食らっている間に…その獣が人里方面へ進んでしまったら確かに危険だしな。


「わかりました、ただし少しだけ条件を。風の魔法や術が上手く使えて、なおかつ身体能力に自身のある天狗を選んでください。風をまとわせれば、幾分か瘴気の影響をおさえられるでしょうし…少し取り込んでしまった場合でもある程度動けそうじゃないと…」

「うむ、そう言うと思って既に手配はしておる」


…断ったらどうするつもりだったんだろうか。横を見ると椛も同じような顔をしている。


「無論、儂も参加するからの」


…えっ。

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