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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
20章 山の住人との交友関係
222/319

実りのおやつタイム

「はい、どうぞ」

「…いただきます」

「へー…野菜を使ったお菓子ですか」


さつまいものポテトチップスだったり…あれはパイかな。他にも沢山の手作りお菓子が並んでいる。

とりあえずポテトチップスを摘んでみる。


「…おお、甘い。美味しいですね」

「…これ、かぼちゃが入ってる。美味しい」


ふむ、パンプキンパイだったのね。


「ふふ、気に入ってくれたみたいね」

「ええ、美味しいです。旨みがしっかりしてて…」

「…えへへ、もっと食べたい」


そういいつつ、クーはもぐもぐと食べている。

…椛も控えめにしてはいるけど手が止まってない。


「紫様にも持って帰ってもいいかな?」

「ええ、いいわよ」

「じゃあお言葉に甘えて」


空間魔法で、お皿を取り出してお菓子を乗せて…屋敷の居間に置いておく。…たぶん何も言わなくても食べるだろう。


「それが貴方の魔法なのね…」

「ごく一部ですけれど。…今の所七種類の属性魔法が使えます」

「へぇ…」

「式神にも受け継がれるので、クーも一応使えるんですよ」

「…ん、主様よりは弱くなるけど」

「クー、口元にポテトチップス付いてる」

「…あう」


キメ顔だったんだろう。…恥ずかしそうに顔を伏せてしまった。


「…主様、たまに意地悪」

「意地悪のつもりじゃないよ。…後で自分で気づいて恥ずかしくなるよりいいでしょ?」

「…むぅ」

「ふふ…こうして見ていると、主と式神というよりは…」

「距離がとても近いわね。兄弟というか、なんというか」


…他の皆からもそう見えているのだろうか。

藍様と橙を見ているからそうなったのかな?





「…また、遊びに来てもいい?」

「ええ。お菓子を用意しておくからね」

「…はーい」


クーは順調に各地に馴染んでいるようだ。もうちょっと人見知りすると思ってたりしたんだけどなぁ。


「ふふ、良かったな」

「…うん」

「さてと、とりあえず用事というか、挨拶回りは終わったけど…」

「あ、黄さん。…これからお時間はありますでしょうか」

「ん、何かな」

「大天狗様が、黄さんが来たら屋敷に連れてきてほしいと…」


…んー、なんだろうか。普通の連絡ならジリョーヌイを通してくると思ったんだけど。

餌付けに弱いわけではない、たぶん。

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