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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
20章 山の住人との交友関係
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思い込みを解くのは意外と大変

「あー…あの時山の皆を助けてくれた人だったんだ…」

「いやぁ、まさか男の人がにとりの所にいると思わなくてさー」


二十分ほどかけて、僕と椛で話をして…訪ねてきた河童の誤解はとりあえず解けたようだ。


「あーもう、恥ずかしい…」

「落ち着いたか、にとり?」

「とりあえずねー…」


当事者のにとりも、やっとこさ落ち着いたみたいだ。


「それで、その山の英雄さんがどうしてにとりの所に?」

「そんな呼ばれ方になってたのか僕は…ええと、実は最初に僕が居たのはこの山の中なんだ。それで、僕についての手がかりがもしかしたら山の中に落ちているかもしれないんだよ」

「そっかー…」

「どんなものか分かる?」

「いや、分からない。…それすら覚えていないと言った方が正しいか。…とにかく、何か見覚えの無いものがあったら…」

「ん、私たちも探しておくよ。助けてもらったからね」

「…ありがとう」


さて、にとりやこの河童達から伝わって…川についてはなんとかなるだろう。


「…天狗と河童については協力してもらえるか。他には…っ!?」


不意に、瘴気の気配によく似たものを感じて振り向く。上の方からか?


「…主様、どうしたの?」

「…上から瘴気のようなものを感じたんだが…」

「えっ?どっちですか?」

「…こっちだな。椛…見えるか?」

「はい、確認してみます」


椛の千里眼で確かめてもらう。…被害が大きくなる前に叩かないと…


「…瘴気の獣は見当たりませんが…その…」

「…どうした?」

「ええと、黄さんが瘴気の気配を感じた方向に、厄神様がいるんです」

「厄神?…えーと…」


そういえば、妖怪の山に居る神に厄神がいたはず。名前は確か、鍵山雛。


「…一応、行ってみるか。じゃあ…にとり達、捜索をよろしくね」

「うん、分かったよー」


…さて、確かめに行かなければ。



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