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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
19章 迷宮とともに歩む者達
209/319

樹氷の迷宮ー瘴気の暴風雪龍

「…おい、なんだこれ…」


階段の先、待っていたのは…禍々しい濁った青の鱗に覆われた巨大な龍だ。

赤く光る眼はこちらをしっかりと捉えている。


「瘴気の獣に取り憑かれて、肉体が生成されたようです…ほら、牙が水晶で…」

「って事は、あれが水晶骨龍が骨になる前の姿ってことか。…厄介な」


『ゴォァァァァァッッッ!!!!』


武器を構え、距離を置いて観察していると、瘴気の龍は咆哮をあげる。その直後、部屋中に氷の刃が生成されて飛んできた。


「うおっ…!?」

「俺の後ろに回れ!チェンジ【パラディン】、【氷雪の守護】!」


直さんが盾を構えると、魔力で出来た壁が盾の前に何枚も出現し、氷の刃を弾いていく。


「ぬぅっ!?後ろからも飛んできておるぞ!」

「後ろは僕に任せて!…はぁぁぁっ!」


ヴァリアブル・BWを盾の形へと変形させ、更に土の魔力と火の魔力を纏わせる。熱波で弱体化させて、土の防御で弾く!


「…よし、凌いだか…」

「あの咆哮は厄介です…あれ、クロウさんは!?」


慌てて姿を探すと…クロウさんは既に龍の懐へとその身を滑り込ませていた。


「【精霊槍・雷】!」


その一撃は龍の前足を貫き飛ばした。すぐにクロウさんは戻ってくる。

龍はバランスを崩し、よろめいている。


「まだしっかり定着していないらしい、一気に叩いた方がいいぞ!」

「ならば我輩も前へと出よう!…ぬぅぅんっ!!」


火炎で生成された槍を、何本も投げながら…更にその手に大剣を生成し、一気に距離を詰める。

槍は翼を射抜き、鱗を砕いて刺さっていく。


「せぇぇいっ!!」


ヴェルメリオの剣は、龍の頭を真ん中から両断しようと迫る。だが…甲高い音を立てて弾かれてしまった。


「ぐっ!?」

『ガァァァッ!!』


直後、ヴェルメリオに向けて収束された吹雪が直撃したように見えた。…あれがブレスか!?


「ぬぅ…なかなか硬いやつだな」

「うおっ!?いつの間に戻って…というか直撃したんじゃなかったのか?」

「危険だと判断したのですぐに主の中に戻ったのだ。…我輩達のダメージは主のダメージになるからな」

「なら、ヒットアンドアウェイが可能なのか…しかし、頭部だけ異様に硬いようだな」

「…恐らく、頭部に核が…精霊玉があるんですね…その位置さえ分かれば、後は動きを止めればなんとかなります。行きましょう!」



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