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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
19章 迷宮とともに歩む者達
203/319

編成会議

「ま、とりあえず…迷宮に潜る前に編成を考えないとな」


人里の、直さん達の拠点へと戻って作戦会議だ。

ちなみにこの拠点、「刀槍庵」と言うらしい。そのまんまか。


「前衛はもう俺たち三人でいいとして、支援要員が欲しいところだが…」

「…回復役と補助役ってところか。あの迷宮はこっちの速さを消してくるような敵が多いからなぁ…」

「あるいは…いわゆる固定砲台でも構わないぞ。後方から超火力で溶かしてやったりとか」

「…僕の精霊を連れて行ってもいいですか?」

「ん、精霊を使役できるのか。クロウと一緒だな」

「うーん…クロウさんとは少し違うというか…」


クロウさんは精霊を彼の槍に宿して威力や、自らを強化する能力を持っているとのことだった。『精霊と協力する程度の能力』と名が付いているらしい。

直さんは、籠手の石…魔石に込められた技から、なんとその技を使う職業へと変身できて、派生する技なども使えるようになるらしい。『魔石の可能性を引き出す程度の能力』らしいが…ちょっとうらやましいな。紫様から借りた漫画の変身ヒーローっぽくて。

…話が逸れた。後方支援と固定砲台とするなら…たぶんこの三人が適任か。


「がははは、ヴェルメリオ参上!」

「ふふ、相変わらずお元気ですね…では私も。ミソウ、主様の命により馳せ参じました」

「…ジリョーヌイ、来たよ」

「すげえ、人型だ!?」


あ、やっぱり驚いてる。…人型の精霊ってやっぱりすごいんだな。


「お、なんだこの野郎どもは。なかなか強そうじゃあねえか」

「今回の協力者だよ。今から説明するから…」



「…なるほど、よく分かりました。回復は私にお任せください。残りの一人は…」

「我輩が雑魚どもは蹴散らしてやろうではないか。地底で怨霊どもを吹き飛ばすのは飽きてきたからな」

「…じゃ、今回は…お休み、かな」

「あ、少し待ってくれ。補助をかけたとしてどのくらい持つか分かるか?」

「うーん…僕が近くにいればそこから魔力を通して続けられるはずだから、半永久的にかけられるんじゃないかな」

「そいつは便利だな…今の内に俺たちにかけておいてくれるか?」

「頼んでもいいかな、ジリョーヌイ」

「…ん、わかった」


ジリョーヌイが風魔法を唱え、そよ風が舞う。…身体が軽くなった気がする。


「…こいつは…」

「すごいな、流石人型の精霊か…」

「…じゃ、頑張ってねマスター」

「うん、ありがとう」


直さん、クロウさんはその軽くなった身体を確かめるように武器を二、三回振る。…明らかにスピードが上がってるな。


「これならだいぶ楽に進めそうだな。…よし、じゃあ案内するぞ」




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