刀と槍の何でも屋
過去の異変に何か手がかりが無いか聞いてみると、異変と言っても、スペルカードが出来てからの異変には二種類あるという。
一つは、霊夢や魔理沙が弾幕勝負で親玉を叩く普通の異変。
もう一つは、弾幕勝負ではない…命をかけて戦う事が必要になる異変。瘴気の獣が発生する今の異変はこっちだ。
スペルカードルールが出来てから、過去に命をかける必要のある異変は二度起きたという。そのうちの一つ…『迷宮異変』に手がかりがあるかもしれないとの事だったので、それを解決した中心人物の元に行く事にした。
「ええと…ここで合ってるよね」
「…うん。表札の所…これがあるから」
表札に彫られた刀と槍の紋章。彼らはその異変の頃からここを拠点として活動しているらしい。
「すいません、どなたかいませんか?」
「…はいはい、ちょっと待ってな…ん、見ない顔だな」
現れたのは、長い髪を後ろで束ねた青年だった。動きやすいように改造(?)された着物を着ていて…腕にはいくつもの石が埋め込まれた籠手をしている。…石から微妙に魔力を感じるな。
「依頼があるのか?…ん、その服…」
「依頼といえば依頼ですね…中に入ってもいいですか?」
「…ああ、入りな」
中は…普通の家のように見える。だが、明らかに一角がおかしい。顕微鏡のようなものと、籠手に付けられていた石が幾つか転がっていて…更に、盾や両手剣、弓など…この人が使うとは考えられない武器や防具も置いてある。
「あんた、紫さんの関係者か?」
「紫様の新しい従者、八雲黄です」
「…その式の、クーです」
「八雲黄…あー、だいぶ前に新聞に載ってたっけか。俺は直、今は何でも屋をやってる。よろしくな。もう一人は今依頼で出てるんだが…」
「ただいま。…ん、なんだ、別の依頼者か?」
今度は、槍を持った別の青年が入ってきた。どうやら直さんの仲間のようだな。
…長い三つ編みも目を引くが、長ズボンの上からチェックのロングスカートのようなものを着ている…のか?確か外界の北欧にこんな民族衣装があったけど…
「まぁ、そんな所だ。紹介する、相棒のクロウだ」
「よろしく」
「よろしくお願いします…お二人に会いに来たのは、紫様の助言があったからなんです」
「ん、紫さんからか?どういうことだ?」
「迷宮異変で発生した、氷に関する迷宮の位置を教えてほしいんです」
あるゲームのキャラだったりする。…キャラが特にシナリオに関わったりしてないから大丈夫なはずだが。




