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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
18章 ゆったりと過ごす幻想の一時
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安らぎ

鎌鼬三姉妹には山の家に戻ってもらい、僕も少し休むことにした。式神にするための紙、集中して作る必要があるから結構疲れるんだよね。


「うー…」

「こんなところで寝転がってたら踏むわよ」

「…紫様にだったら踏まれてもいいです」

「馬鹿な事言ってるんじゃないの」


紫様は、ゆっくりと僕の隣に座る。


「まさか式神になりたいだなんて言うとは思わなかったなぁ…しかも僕の方って…」

「おそらく、私に言ってもしてくれないだろうと思ったんじゃないかしら、三姉妹で話し合いをしている時に」

「…そうかもしれないですね」

「黄、あなた…焦ってないかしら。なんとなくだけれど…早く精霊を集めなくては、と」

「…そうですね、精霊が集まれば、記憶を取り戻せるかもしれない。そう考えているのは…確かです」


ぽん、と僕の頭の上に手が乗せられる。


「あなたの過去がどうであれ、黄は黄なんだから…もっと心を落ち着かせなさい。焦りはいろいろと負の方向への可能性を増やしてしまうから」

「わかりました、そうします…」


…ああ、頭に感じる手の温もりが心地よい。


「黄、記憶が全て戻ったとして…貴方は、どうするつもり?」

「ん…紫様の側にいるつもりです。まだまだ拾ってもらった恩は返せていませんから」

「…ふふ、そう。これからもよろしくね」

「ええ、紫様」


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