式神化完了
という事で屋敷に皆を連れて戻ってきた。
「結構律儀なところがあったみたいね」
「そうなんですよねー…っと、これでよし」
式神にするための紙を完成させて、三姉妹の待つ部屋に。
名前はそのまま彼女達の名前を使う。その方がいいだろうからね。
…そういえば、地の魔力や妖力が既にあるような妖怪だったりを式神化した場合、属性はどうなるんだろう。
クーの場合は…僕が現在取り込んだ精霊の六属性全てを使えるけど、彼女らはどうなるかな?
「準備できましたよ。…いいですか?」
「ええ…私たちも準備できています」
「さっさとたのむよー」
「…お願い」
「わかった、じゃあ…まずはフウさんから」
口を開けさせ、魔力を通す。そのまま、紙を滑り込ませた。
次女のキリ、三女のクスハにも同じように…通していく。
「…これは…」
「ん、どうした?まさか調子が…」
「いえ、それどころか…」
「力が湧いてくるな、すごい!」
「…ポカポカします」
「黄の力が一部取り込まれて強化されているみたいね。簡単に言うと…妖怪としての格が上がっているわ」
「そうなんですか…よかった」
「…ふふ、お優しいのですね」
「で、私たちはどうしたらいいんだ?」
「そうだなぁ…あのまま、妖怪の山の家に住んでいてくれるかな。呼び出したいときはすぐに呼び出せるし」
「…ん、分かった」
「あー、あとは…そうだな、何か起きたりとかの連携が取れるようにしたほうがいいか。…天狗の皆の手伝いをなるべくお願い」
「おう、分かった!」
「…あ、そうだ。実際、少し力を使う練習でもしてみようか」
「わかりました、やりましょう」




