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神社にて
とりあえず、今日の修行については無しに。
紫さんと、スキマの前に立っている。
「とりあえず、貴方を博麗の巫女…霊夢の所へ連れて行くわ。目的は…貴方の能力を知る事よ」
「了解です。…また落っこちるんですか」
「ん、今回は跨ぐ程度にしておくわよ。…というか、落ちる以前にもう飛べるでしょう?」
「ああ、そうでした」
まぁ、あの空間は少し慣れないから…通過時間が短いのは助かるかな。
通過した先は…なんだろう?やっぱり見覚えは無い。
「ここが博麗神社。さてと…霊夢は相変わらずゴロゴロしてるのかしらね」
社…という建物の方には行かず、横の建物へと向かう。
と、縁側で一人の女の子が大きめな湯呑みを持ってこちらを見ていた。
「ん、誰かが来るような気はしていたけれど…紫だったのね。どうしたのよ、いつもは後ろからいきなり現れる癖に」
「ちょっと頼みがあってね。…彼の能力を視てくれないかしら」
「…何、外来人?とりあえず、こっちに来て座りなさい」
促されるまま、座った。