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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
17章 残り三つ
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深蒼

「…っ、と。本体は貫いたはずだ。…後は…」


今まで、瘴気の獣の内側には…精霊玉があった。ならば、今回もあるはず…


目的の物は、結界の上に乗っかっていた。


「…おそらく、というか確実に水の精霊玉かな。…先に結界の内側に戻るか」




「…あれが、君の力か。正直、驚いたよ…あれほどの威力とは」

「あの化け物を一瞬で倒すとは…なかなかやるのう」

「そりゃどうも…っとと、やっぱしきついな」


力を一点に集中させ、一気に加速するあの技は、反動がそれなりに大きい。…節々が痛む。


「…あったあった。…うえぇ、苦い…」

「な、何を飲んでおるのだ?」

「反動を軽減させる魔法薬…何故かにっがいやつじゃないと効果がなくて…」

「た、大変なんじゃな…」


むせていたら背中をさすってくれた。…結構優しいのか、翡翠。


「…あのままでは、結界ごとこの場所が潰されておったかもしれんからな…ありがとう」

「ん、どういたしまして。…あれは、僕がある意味探している相手でもあったから」

「…そうじゃったか。で、この宝石…とんでもない魔力じゃが、これはなんじゃ?」

「…黄が内包する精霊、そのうちの一つ、ということか」

「そうです…まずは、出してあげましょうか」


やっと口の中の苦さも取れて、体もしっかり動くようになった。

精霊玉を手にとり、優しく握る。パキン、と音がして…中から粒子が舞う。


粒子は少しずつ形を成し、深い青の髪と、似た色をした着物を着た大人びた女性の姿をとった。


「…ありがとうございます、私の主。…私の名前はミソウ、これからよろしくお願いしますね」


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