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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
17章 残り三つ
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人里の眼鏡屋さん

「…ん、だいたい分かったわ。確かに視力が落ちているわね」

「そうですか…」


紅魔館で昼食をとった後、すぐに空間魔法で永遠亭に向かい、検査をしてもらった。

外の世界では広く知られる検査方法で、片目ずつの視力をはかり…


「両目とも0.6ね。大体の人間の正常値は1.0だから…結構落ちてるわ」

「うわー…どうしよう…治す方法は…」

「…一応、治す薬は作ってあるけど…聞いていた生活の仕方だとすぐにまた落ちるわ」

「…うぐ、でも…」

「嫌なら夜に薄暗い中で本を読むのはやめなさい。それだけで今の状態からは悪くなることは殆どないから」

「…でも、今回落ちた分は…」

「…眼鏡という道具があるわ。人里にそれを作る人間がいるから…そこで作ってもらいなさい。紹介状は書いてあげるから」

「…わかりました」




数十分後、僕の姿は人里の眼鏡屋さんにあった。


「いらっしゃい!って妖怪の賢者様の…」

「こんにちは。…実は僕の眼鏡を作って欲しくて…あ、これ紹介状です」

「ふむふむ…?ん、永遠亭で検査したんだね。分かった…枠はどれがいいかな」


案内された所には色とりどりの眼鏡の(フレーム)が置かれている。


「…初めてなんでよくわからないんですよね」

「なるほど。…ふむ、君にはこれが似合いそうかな」


眼鏡屋の店主が手に取ったのは黒いシンプルなデザインのものだ。


「最近僕が作ったものなんだ。これからはこのスマートな形の眼鏡が来ると思ってね」

「じゃあ、これで」

「ん、ありがとう。じゃあ早速レンズを取り付けるから待っててね」


言われるがまま座らされ、ぼーっと待つ。隣には尻尾をゆらゆらさせながら退屈そうにしているクーが居た。

と、眼鏡屋に誰かが入ってくる。


「…あれ、店主はいないのかい?」

「あ、すいません。今僕の眼鏡を作っててもらってるんです」

「そうだったか…ん、君は…八雲黄君かな?」

「あ、はい…ええと」

「ああ、自己紹介がまだだったね。僕は森近霖之助。魔法の森の入り口で香霖堂という店をやっているんだ」

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