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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
17章 残り三つ
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精霊探し

地霊殿での騒動から数週間が経ったが、残りの精霊の手がかりは掴めずにいた。

残す精霊の属性は水・氷・雷。

関連があるとすれば、水であれば妖怪の山の滝か、霧の湖。雷なら、恐らく天界だろう。しかし、氷に関しては該当しそうな場所が思いつかない。


「うーん…瘴気の獣の報告も無いしな。思えば完全にセットで出てきているんだよな…」


今までに倒した瘴気の獣は、すべて精霊玉をその身に取り込んでいた。


「…結界を越えるために、精霊玉の力を取り込む必要があるってことなのかね…だとすれば、残りは三体以内か…」


…考えていても埒が明かないか。少し出かけるとしよう。紅魔館がいいかな。


「紫様、少し出かけてきます」

「ん、いってらっしゃい。…気をつけるのよ」

「分かっていますよ」




空間魔法で人里に出て、そのまま紅魔館へと飛んでいく。


「…くー…」

「…ぐっすり寝てるなぁ。…ヴェル」

「おう、規模は?」

「耳元で三十発」

「了解っと」


美鈴さんの耳元に、魔力の玉が浮かび…次々と破裂して爆竹のような音を鳴らす。


「うわぁぁっ!?」

「…どうも、美鈴さーん」

「黄さん!?…酷いですよー」

「門番なのに眠ってる美鈴さんが悪いんですよ」

「そうよ、またご飯抜きにされたいの?」

「さ、咲夜さん!ごめんなさい!」

「…まったく。…黄も、あそこまで大きな音を出したらお嬢様達が起きてしまうわ」

「あ、それは大丈夫です。風の魔力で壁を作ってありますから」


音というものは空気の振動だ。そこで、風の障壁でその振動を抑えてしまえば音は小さくなる。


「…あれ、じゃあなんで咲夜さんには聞こえてたんですか?」

「微かに聞こえてきたのよ、爆発音が。確かにあのくらいなら寝ていれば気にはならないでしょうけど…」

「…ま、次は…別の方法で起こしますよ。というか寝ないでくださいね美鈴さん」

「はーい…」

「…で、この時間に来たってことは…調べ物ね」

「はい…図書館に入りますね」

「ええ、どうぞ」

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