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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
16章 地の底、旧地獄にて
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手詰まり…?

…ん、いつの間にか眠ってしまっていたようだ。

会話が聞こえてくる。


「…そう、やはり黄の心は読めなかったのね」

「はい。…まさかこいしのように心を閉ざしている訳でもないのに読めないとは思いませんでした。…彼は一体何者なんですか?」


紫様とさとりさんの声がする。…藍様の影になっているので表情は見えない。


「記憶喪失の外来人、他の生物には無い力を持ち…普通では考えられない精霊を体内に宿すことができる。…言っててなんだけれど、やはり異常よね…」

「…すいません、力になれなくて」

「いいのよ。…一応、想定はしていたから」


…どうやら紫様は、さとりさんに僕の心を読んでもらって…僕の過去を見ようとしたのだろう。そこから手がかりを得ようとしたが…


「こうなると、手詰まりね…閻魔にはあまり手助けを頼みたくないんだけど、それしか方法がないかしらね」

「…なんとか読めないでしょうか」

「…彼が見ていない時に能力を発動すれば、読める可能性はあるわ。…今は眠っているようだし…」

「…試したのですが、ダメでした。おそらく私の能力は常時発動しているような状態ですから…」


…僕の方から、能力が効くようにできるだろうか。…試してみる価値はあるな。起きてみよう。


「…紫、様?」

「…目が覚めたのね。気分は?」

「だいぶよくなりました…藍様ありがとうございます」

「ん、いいよ。良くなったなら…」

「…紫様、僕が能力が効くようにと思ったらその能力が通るようになるか、試してみたいんです」

「…聞いてた、みたいね。…やってみましょうか」


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