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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
16章 地の底、旧地獄にて
158/319

もっと熱く

「暴走、ですか。どんな風に…」

「その場所だけ、温度が急上昇しているんです。マグマが急に湧き出しているようで…今のところ別の場所まで影響の出るような状態では内容ですが…」

「マグマ、ですか…ふむ…」


…ほぼ間違いなく精霊玉が何か影響を及ぼしているな。


「その場所まで案内してもらえますか?」

「…心当たりがある、ということですか」

「探している精霊の影響が一番に考えられます。…それと、瘴気の獣がそこに出現した可能性も考えられますから」

「分かりました…行きましょう」




「案内するのはいいんですけど…近づけるんですか?何の対策も無しで…」

「…気温が上がるってことは、その場の空気が温められているってことです。それなら…空気を入れ替え続けてしまえばいいんです。ジリョーヌイ、手伝い頼むよ」

「…はい、マスター」


さとりさんが驚いた顔をしている。…あ、いきなり目の前に出てきたからか。


「さっき話に出た精霊のうちの一人、ジリョーヌイです」

「…よろしく」

「は、はい…」

「ジリョーヌイ、できるか?」

「…一応できるけど、そこまで多くの空気は入れ替えできない。外と繋がってる場所がもっと近かったら…」

「ん、なら…僕が空間魔法で地上の、かなり高い場所に繋げればいいか。上空の温度は低いだろうし」

「…それなら、大丈夫」

「よし、じゃあ行きましょうか」

「え、ええ…」




ジリョーヌイが作った風のベールがあっても、その外側の熱気が伝わってくる。それほどまでにここは気温が高いようだ。


「確かに異常だな…そのまま行ったら火傷で済まなさそうだ。…そういえば、その…お空ちゃん、でしたか。まだその場に居るんですか?」

「はい。…あの子は火を扱えるので、このくらいなら大丈夫だと思うのですが…黄、貴方の言った瘴気の獣が居たらと思うと…」


さとりさんは心配そうな表情を浮かべている。


「大丈夫です、僕がすぐに治療と浄化をしますし…僕が倒してしまいますから」

「…お願いします。もうすぐ着きますけど…」

「…主様、あそこ…誰かいる」


クーが指差したその先、人影は二つ。…片方はさとりさんのペットだろうけど、もう片方は…?瘴気は感じられない。


「…魔力の塊?まさか…」

「がははは、小娘なかなかやりおるのう!この熱さの中でも普通にしていられるとは!」

「おじさんもすごいよー!なんでこんな事できるのー!?」



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