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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
16章 地の底、旧地獄にて
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お勧めのお店

僕は生姜焼き定食、クーは唐揚げ定食を頼んだ。

待つ間に、勇儀さんにいろいろと聞かれたので正直に答える。

…鬼という種族は嘘に敏感だ。以前に萃香に軽い気持ちで嘘をついたらボッコボコにされたので懲りている。


「なるほど、探し物ってのは黄が中に宿している精霊の仲間なのかい」

「ええ。…仲間になっていない属性を考えると火か水が怪しいと」

「…こんな暑い場所に水の精霊なんて来るかねえ」

「そうですよねー」

「唐揚げ定食のお客様は…」

「…私!」


クーが頼んだ方が先に出てきたか。


「…いただきます」

「…おお、よく食べるねぇ」

「元々は狼なんでね。肉は大好きだよ」


ただ、式神になってからは野菜もちゃんと食べる。前は食べなかったというが…


「マヨネーズの味を知ってから、マヨネーズ食べたさに野菜も食べるようになったんですよね」

「……」


食べつつ、野菜にマヨネーズをかけている。…というか持参するようになってたのか。


「ははは、いいことじゃないか?」

「そうですね…ふふ、ゆっくり食べなさいよ」

「…うん」


こくこくと頷いて、唐揚げを一つ口に放りこむ。頬を押さえつつ「はふぅ」と言いながらご満悦の表情だ。


「生姜焼き定食のお客様ー」

「はいはいっと。…うん、美味しそうだ。いただきます」


うん、味がしっかりついていて美味しい。

…ご飯も味噌汁も美味しいな。またここで食べることにしようか。


「…いいお店ですね」

「ふふ、私が選んだ店だからな。お酒も一級品が揃ってるんだが…」

「…すんません、遠慮させてください。…精霊を放っておくと…」

「…ああ、瘴気の獣が寄るかもしれないってか。…確かに危険そうだしねぇ」


旧都を荒らされて、この店に被害が及んだらそれこそ大きな損失になる。


「…わかった、今回は特別にね。…精霊が揃ったら、今度こそ付き合ってもらうからね!」

「はい、その時は…そうだな、宴会でも開きましょうか」

「お、いいねぇ。ちゃんと呼べよ?」

「わかってますよ」


まさかの酒飲み回避。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] マヨネーズ持参…どこのマヨ好きライダーだろうか…w
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