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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
15章 我が身を知れ
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魔力のスペルカード

寝付けないので、精霊魔法を用いたスペルカードを作ってみようと考えて、机に向かう。


とりあえず作るのは…土・風・光・闇だ。


まず土属性で作るとしよう。


「…土の塊を飛ばすのは普通すぎるよなぁ。…地面から弾幕が生えるイメージの方がいいか…」


地面から、土の槍が次々と飛び出すような、下から上への弾幕。正面から何も飛んでこないと錯覚させて…あ、でもそれだと発動してすぐの時に無防備すぎるか?


「相手が避け続けなきゃならない、耐久スペルとして考えた方がいいかもしれないな。それだったらあまり考えずに撃てるかもしれない」


発動時に、自身を包む水晶の球盾を出現させる。この盾は相手がスペルの弾幕を避け切るまで崩れない。

…盾を水晶にするなら、弾幕も水晶の結晶を使った方が見栄えが綺麗になるだろうな。

白紙のスペルカードに、魔力で書き込んでいく。


「土晶『透晶舞踏』っと」


続いて風のスペル。…風が透明のままではいろいろと反則じみたものになるか。


「…ジリョーヌイの色に合わせて緑色をつけておくかな」


これは武器を合わせて使おう。緑色の斬撃か、矢が飛ぶような物がいいか。


「双剣か、矢が途中で分裂増加するものがいいか。…矢がいいな、連射数が稼げそうだ」


BW・ヴァリアブルの召喚、変化機構を織り交ぜて書き込む。…イメージするのは千本の矢が敵に向かうものだ。


「風弓『千矢嵐突』。…よし、次」


光属性。…光砲『サンライトバスター』の改良が良さそうな感じか。

以前のものは一点突破の収束型だったけど結構簡単に避けられてしまう上に隙がでかい。拡散型を少しずつ撃つものにしてみよう。


三本ずつ不規則に曲がる光線を12発。光線の終わり部分から更に光弾をばら撒く。


「燦光『クラスター36』…残りは闇か。…スペル発動後に周りに影響が出るといけないから…」


スペルの終わりに光属性の浄化作用の魔法をつけて、スペル中に出る影響がスペル終了後に出ないようにしておく。


「…死神の鎌、とかよく言うよな。…あの死神さんは持ってなかったけど」


休暇でこっちに来てるから持ってなかったのかもしれないなぁ。…今はとりあえず置いといて。

BW・ヴァリアブルを大鎌に変形させて横薙ぎに降り、低速追尾型の魔力弾を多数配置して、それを盾にする。相手の球が魔力弾に当たるとはじけて、球をばら撒くようにする。大きな風船が弾けて、内側に仕込まれた小さな風船が一気に飛び出すような…このばら撒きに、グレイズだと移動速度が落ちる一種の呪いをかけておく。


「黒鎖『接近を許さぬ闇の風船』…ふー…」


スペルカードの制作は力を込める必要がある。…程よい疲労感が身体にきていた。


「そろそろ、寝ますかね…ん、んー…」


身体を伸ばしながら、自分の布団にいくと…既にクーと橙が入っていた。


「…流石にこれに入るのは無理かな…というか、藍様が泣くぞ橙…」


別の毛布を出して、机の方に戻る。座椅子を少し傾けて腰掛けて、毛布に包まり…


「…おやすみなさい」


誰に言うでもなく、挨拶をして目を閉じる。


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