魔法剣
「レミィ達、飽きちゃってるわね。…ま、いいか」
紫様の隣に座り、再びパチュリーさんと話を始める。
「そういえば、黄。あなた、変化する武器を持っていたわよね」
「あー…これですか」
腰に提げた警棒くらいの大きさにしてあるBW・ヴァリアブルを手に取る。
「どんな形にできるのかしら」
「例えば…フォーム・BB」
使い慣れている大剣の形状へ変化させる。
「…ふむ」
「武器がどうかしましたか?」
「ん、武器ごとに対応する属性をつければ、武器の性能そのものを上げることができるはずなのよ。精霊の属性、三つ目は全て何らかの能力の上昇だったでしょう?」
「確かに…では、これに風の魔力を与えれば大剣であっても速度が上げられると」
「…短所を潰すよりも、長所を伸ばす方向で属性を設定しておいた方がいいわ。まだ入手していない火の方がいいでしょうね」
「…って事は手数が多い武器にした方がいいのか。…フォーム・TS」
片手剣を二つ、双剣だ。
「うん、それなら風が合うわ」
「じゃあ魔力を流して…っ!?」
魔力を流し始めた途端に、形状が更に変化をしていく。刀身が薄く鋭くなり、色も薄い緑色へと変化した。
「予想以上に魔力の影響を受けたわね…普通は武器の周辺がうっすらと光る程度の変化しかないはずなんだけど」
「他の属性でも試してみましょうか。とりあえず…光属性」
刀身そのものが白く輝き、穢れを全く寄せ付けないような気高さを感じる。
「土属性…」
刀身は鈍い金属の光をたたえ、重厚感が出た。…この状態であれば、重い衝撃を受け止めても平気だろう。
「闇属性…うわぁ…」
真っ黒な刀身に血管のような赤が張り巡らされ、目玉のような模様が浮かび上がる。
「…斬られただけでいろいろと起こりそうになったわね…、近くにいるだけで影響を受けそうよ…」
瘴気の影響に近い状態が出ているのかもしれない。すぐにニュートラルに戻す。
「武器に対してここまで興味を持ったのも初めてよ…ふふ、あなたに対して興味が尽きないわ」
「…研究対象としては確かにいいでしょうけど…僕は現在紫様のものですから…」
「…ん、っ…黄、話は終わったの…?」
「あ、えーと…」
「…とりあえず今日するべき話は終わったわ。私は自分の研究に戻るわね」
パチュリーさんは元の席に戻って、本を読み始めた。
「…じゃ、帰って説教…したいけど…」
「また眠そうですね」
「…昼間起きて、黄の居た世界を探していたのよ…疲れたわ…」
「あ…すいません…」
「…とりあえず、帰りましょう。お布団でちゃんと寝たいもの」
「わかりました…戻りましょうか」
BB=バスターブレード
TS=ツインセイバー
…フォーム略称の英語を調べておかないといけないなぁ




