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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
2章 幻想郷で生き残るために
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初弾、命中せず

二時間ほどの飛行訓練のおかけで、自由に飛ぶことができるようになった。

これで、次のステップに進める。


「人間にしてはかなり飲み込みが早いな。…まぁ、君が持っているその力のおかげかな」


藍さんはそう言った。そして、橙が藍さんの隣に立っている。


「次の訓練は、弾幕勝負の際に放つ弾の出し方だ。…まぁ、これもイメージが大事なんだが…橙、手本を。あの的にめがけて一発な」

「はい!」


20mほど離れた場所に、黒と白の円が交互に描かれた的がぶら下がっている。

橙は手の平を的に向かって掲げる。手の平の前に、エネルギーが集まり、大きめのボール大になったあたりで的へと飛ばした。

弾は見事に命中し、カランカランと乾いた木の音が響く。的の裏側にも木材がぶら下がっていて、命中すれば音が鳴るようになっているらしい。


「まぁ、これが初歩の初歩だな。実際は自分が動かずに集中することは出来ないし、ましてや相手も動かない訳がない。けれど…まぁ、まずはこれを出すのに慣れることが肝心だからな」


思ったのだが、かなり教え方が優しいように思える。昨日の今日であれば、もしかしたらめちゃくちゃスパルタにやられると思ったのだが…杞憂だったようだ。


「さ、コウ。そうだな…まずは10mほどから放って、当たったら距離を置くようにしよう」


そのあたりにあった枝を、10m地点に置く。

さっきの橙がやってみせたように集中して…力が手の平の前に集まるイメージをする。

青白いエネルギーが、球体の姿で、手の平の前に。


「…はっ!」


前に、押し出すように放った弾は、真っ直ぐに飛ばず、的が吊るしてある木へと命中し。

…木の表面が、思いっきり凹んだ。



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