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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
15章 我が身を知れ
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星を担う

「…なるほどね、なんとなく分かったわ」


前回と同じように、額に手のひらを当てて力を込める霊夢。前回と違ったのは、それがすぐに終わったことだ。


「どんな名前?」

「解釈の仕様が多岐に渡るから名称が付けづらいのだけど…うん、『星の力を借りる程度の能力』が一番しっくりくるわ」

「星の力」

「なんだか壮大な力を連想させるねー」

「…強そう」


名称は決まったが、確かに解釈の仕様がいろいろありそうな名前になったな。


「例えば…どんな風に使えばいいのさ」

「それは自分でいろいろ確かめなさい。…一個だけあげるとしたら、あんたの回復力は周辺の自然の生命力も借り受けて回復しているからそうなった、みたいな感じかしらね」

「なんとなく分からん…」

「それよりもお腹すいたよ、霊夢」

「…はいはい。黄の持ってきたお菓子も出すから待ってなさい」

「はーい」


ルーミアはクーに後ろから抱きつくようにして揺られていた。いつもの事なのか、クーはあまり気にしていない様子だ。


「ルーミア、幻想郷でも年長っぽいのにやってることが子供っぽいよ」

「いいの、この姿なんだから。それに…女性に年齢を聞くのは失礼じゃないかなぁ?」

「っと、それは失礼した」

「…主様、失礼だよ」

「今後は気をつけるよ…しかし、名称が付いたのはいいけど迷うな」

「何が?」

「用途だよ。それこそ今と同じように使うのも良さそうだが…使い方を間違えると異変クラスの何かが起きそうでもあってちょっと怖い。僕たちが生きているこの場所も星の上だからね」

「なるほどねー…ま、その時はその時で考えたらいいんじゃない?」

「楽観的すぎやしないか?」

「その時はここに住んでる暴力巫女が腕力で解決して痛い!なんか刺さった!?」

「誰が暴力巫女だ…」

「…すぐそうやるからだと思うの」

「クー、思った事を言うのはいいんだがなぜ僕の後ろに隠れて痛い痛い!?」

また歳を一つ重ねましたよ。

…うーむ、いつから歳を重ねる事を嬉しく思わなくなったのか。年齢のせいで行動に制限がかからなくなったらそこまで嬉しいものではなくなる気がします。

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