表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方黄明譚  作者: k.Yakumo
14章 神々が住まう妖怪の山
125/319

黒風、山を呑み込むモノ

「精霊、ねぇ…」

「魔力の塊だよねー…うわっ!?」

「ふふ、可愛いです…」

「ビヤンコ、小さくても神様だよ諏訪子さんは…」

「こらー、小さい言うなー!」

「まったく、はしゃぐなよ…」


なだめる神奈子さんだったけど、腕の中にフラーウムが居て撫でてるからあんまり説得力がないんだよなぁ。


「なんだか、漫画の主人公みたいですよね…全ての精霊が集まった時に何が起こるんでしょうか」

「さぁ、分かんないよ。さてと、精霊も見せたし…少しお願いを聞いて欲しいんだけど…」

「はい、なんでしょうか?」

「…僕が幻想入りした時、した瞬間に居たと思われる場所へ行きたいんです」

「…やっぱり、それが目的でしたか」


…文さんの雰囲気が変わった。まずいかな…


「だとすれば、通す訳にはいきませんね。私だって天狗社会の、」

「きゃあぁぁぁぁっ!!?」

「っ、外から悲鳴!?」

「この声、椛!?黄、何をしたっ!!」

「何もしてない!とりあえず外に出よう!」



黒い風の渦、椛がその中でもがいていた。


「なんて禍々しい…!」

「近づいてはダメです…瘴気が…!」


まずい…なんとかして助け出さないと…!けど、風には実体が無い!


「操る何かが何処かに居るのか…?」

「っ、なんてこと…他の天狗まで…!」


椛と同じ服を着た哨戒天狗達や、青い服を着て水辺を逃げている河童達も黒い風から逃げ惑っていた。


「妖怪の山が、黒い風に侵されている…!」

「早苗、親玉を探すよ!諏訪子も手伝いな!」

「分かってるよ!」

「…待ってください。…ビヤンコ、お願い」

「はい…私の魔力よ、彼女らを護って!」


光の魔力を早苗さん、神奈子さん、諏訪子さん、文さんに纏わせる。


「一時的に瘴気の影響を和らげるベールです。持続時間は一時間程…その間に決着を!」

「見つけたら、すぐに僕に知らせてください。…僕じゃないと、おそらく倒せない」

「…精霊を喰っていた瘴気の獣の可能性が高いと言うことか。分かった…」

「フラーウム、メランは分身で皆を援護。…すぐに皆を助け出そう!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ