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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
13章 屋敷での一日
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眠り

「さてと…もうそろそろ寝ようかな…」


本を閉じ、明かりを落とそうとした時に部屋にクーが入ってきた。


「ん、どうした?」

「……ん」


何も言わずに抱きついてくる。…髪がやたら乱れているな。


「また紫様に捕まったのか…よしよし」


たまに、クーは紫様や藍様に捕まって抱き枕にされる。

藍様の場合は優しく抱き枕にされて、尻尾で包まれてぐっすり眠れるのだが、紫様はかなり強く抱きしめてきて痛い。


「藍様の所に先に行ったの?」

「…今日は、こっちの方が安全…」


…ああ、さっきのも見てたからか。確かにあの後にここに潜り込みに来るのは無理だろうなぁ。


「わかった。布団敷くからちょっと待っててな」

「…手伝う」


布団を敷いて、枕を二つ並べる。

そういえばいつの間にか常に枕が二つになってたっけなぁ。

先に僕が布団に入り、クーが隣に潜り込む。

クーは僕の腕を抱え込むようにして離さない。


「…主様、おやすみなさい」

「おやすみ」


数分もしないうちに、クーは眠りに落ちる。


「…むにゃ…主様…」

「…ん?」

「はふ…それ、もっと食べたいです…」

「…寝言か。どんな夢見てるんだか」


むにゃむにゃと口を動かすクーの頭を優しく撫でてやる。


「…んむ…」

「…さてと、僕もそろそろ寝なきゃな」


目を閉じ、心を落ち着かせる。

程なくして、僕も眠りの世界に旅立った。






翌朝、抱き(クー)を取られたと勘違いした紫様と一悶着あって、また藍様が怒ることになるのは別の話だったりする。



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