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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
13章 屋敷での一日
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たとえ主であっても

「……」

「まったく、普通の人間だったら死んでいてもおかしくないぶつけ方だったんですからね!」

「反省してるわよ…でも、寝ぼけてたし…」

「それは紫様がさっさと起きないからですよ!」


…わざわざ僕の部屋で説教する必要ってあるのかな?


「あのー…」

「ん、よかった、目が覚めたか。少し冷めてしまっているかもしれないが、晩御飯を食べてきなさい」

「紫様は…」

「まだ私の説教が終わってないからね」


藍様はにっこりと笑いながらそう言った。紫様は青ざめた顔になっている。


「大丈夫です、その説教は僕がしますから」

「…ん、そうか…?」

「紫様もまだ食べてないんですよね。だったら…紫様の分は暖めなおさないで食べてもらうのが一番の反省材料になると思うんですよ」


僕が言ったところで、紫様の表情は明るくなる。

…でも、僕だって仕返しはしたいのでこちらもにっこりと笑って…


「それは…いや、でも紫様は能力で、」

「能力が使われた時点で取り上げたらいいんですよ」

「へっ!?」

「なるほど、それはいいかな。それならちゃんと反省になる」

「え、ちょっと、黄?」

「…痛かったんですからね。反省は必要でしょう?」


後で更に仕返しが来そうだけど、もう後の事は知らない。


「じゃ、食べましょうか」




すっかり冷め切ったご飯だったけど、紫様はこちらをチラチラと見ながら食べ切った。

ちなみに僕の分はちゃんと暖め直してもらった。


「…黄、ごめんなさい…」

「ちゃんと反省したようですから…いいですよ。次からは気をつけてくださいね」

「うん…」


…ちょっとやりすぎただろうか?


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