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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
13章 屋敷での一日
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相棒の名は

「…藍様も出かけちゃってるし、クーと橙は一緒に遊びに行ってて訓練相手が居ないなぁ…」

「マスターのマスターではいけないのですか?」

「…紫様は睡眠を邪魔されるのが一番不機嫌になるんだよ。一回やらかした時はいろいろ死にそうになった…」

「ほほほ…あの時ですな…肉体的な苦痛に精神的な苦痛も合わさって大変でしたのう」


スキマに落とされてなんやかんやされて、軽い鬱状態に陥った。…というか、こちら側の痛みも精霊側に行くのか。


「そうなのですか…では今はできませんね…」

「明日紅魔館に行った時にパチュリーさんやレミリアさん相手に試す…いや、レミリアさんはまずいからパチュリーさん相手になるかな…」


光魔法で作った光線には浄化作用が含まれる。というか、吸血鬼相手に光魔法なんて撃って命中したらどうなるかがわからない…。


「…あれ、でもマスタースパーク食らってたけど平気だったな。なんでだろ」

「ほほほ、あれは純粋な魔力の塊をぶつけているだけですからな」

「なるほど…」

「…しかし、手持ち無沙汰になってしまいましたね…」

「うーん…あ、そうだ。ずっと先延ばしにしてた事をやっちゃおう」


黒白の武器を取り出す。…名前を付けようとして、ずっと忘れていた。


「名前を付ける必要があるのですか?」

「紅魔館で読んだ本にあったんだけどさ。名前を付けた方が強化されるパターンも多いらしいんだ。伝説の武器って大抵が名前付きだし」


一番の有名どころは聖剣エクスカリバーだろうか。他にもいろいろとそういう武器があるが…それは名前が付いたからこその性能になるようだ。


「そうなのですか…では、考えましょうか」

「ほほほ、手伝いますぞ」

「僕もやるー!」


内に居たフラーウムも出てきて、話し合いが始まった。




「…決まらない…」

「僕たちの知識だと厳しいかもねー」

「私たち、皆閉じ込められていて…知識を蓄えていた時間は短いですものね…」

「そうですな…」


すっかり沈んでいた僕たちのもとに足音が近づいてくる。


「んー…よく寝た…」

「あ、紫様。ってもうそんな時間だったのか…」

「…ただいま帰りました、主様」

「クー、おかえり。橙は…マヨヒガか」

「…送ってきたの」

「そうかそうか」

「で、精霊とあなたで何をしてたの?」

「あー、武器の名前を付けようかと思いまして」

「なるほどね…ふむ…」

「なかなか思いつかなくて…」

「…確か、あなたの思ったように形を変えるのよね」

「ええ、そうです」

「…自由自在…ん…」

「…可変式、とか…変異…」

「そうねえ…ヴァリアブル、とか…」

「色の要素も入れた方がいいんじゃないか?」



そんなこんなで話し合うこと三十分。


「…BW・ヴァリアブル、これで決定します」

「やっと決まったわね…」

「…主様の武器の名前、決まってよかった」


BW・ヴァリアブル。僕が今後ずっと使い続ける武器の名前がやっと決まった。



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