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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
12章 求むるは癒しの道具
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死闘の爪痕

焼けた竹がパチンと弾け、戦場に訪れた静寂を破る。

…ひどいな、これは。クレーターは出来放題だし、血があちらこちらに飛び散っている。

その中心に、妹紅さんと…黒焦げになった人型の何かがあった。


「…よう…今日は私が勝ったぜ…」

「…はぁ、お前らは…ちゃんと周りに被害がいかないようにしているとはいえ、相変わらず激しいな」


妹紅さんの服は血塗れで、所々破けていた。


「あ…黄、か?…見られちゃった、か…」

「…いえ、その…紫様からは聞いてましたから…」


空間魔法で、自分の部屋に繋いで…部屋で着ている上着を取り出す。


「とりあえず、これを羽織ってください。…女性がそんなボロボロで外に居るのは見たくないです」

「あ…あはは、ごめんな…」


…虚空さんは、着ていたコートを脱いで、黒焦げの何かを包んでいた。おそらくあれは輝夜さん…という事になるのだろう。


「…ごめん、黄。肩かしてくれ。ちょっと動けそうにない…」

「いいですよ。…というか、動けなくなるまでやるんですか」

「そのくらいしないと、私が負けるから…向こうも、同じだけど」

「私には理解出来ないねぇ…」

「理解されようとは思ってないさ」

「…えっと、僕たち永遠亭に向かう予定なんですけど、いいですか…?」

「…この状態だったら文句は言えないよ。任せる」

「そっちは大丈夫か?」

「はい。虚空さんは…」

「こっちも大丈夫だ。ゆっくり行こうか」

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