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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
12章 求むるは癒しの道具
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悪戯兎、因果応報

「さてと、もう少しなんだが…ここからが厄介なんだよな」

「ん?…あー、因幡てゐによるトラップ地帯なんですね…」

「そうだ。…俺が先に行くから、俺が踏んだ場所を正確に…いや、お前飛べるか?」

「はい、飛べますよ」

「なら話が早い。少しだけ浮いて、歩いてるようにしながら進もう」


僕と虚空さんで小声でそのように話す。

虚空さんが先に軽く浮遊して、歩いているように見せる。

同じようにしていると…


「あれー…なんで引っかからないの…?虚空はまだしも、後ろの奴は…」


どこからか独り言が聞こえてきた。


(…このまま進むぞ。少し進んだら隠れて、様子を見よう)


虚空さんからの指示の通りにして、様子を見ると…


「おっかしいなぁ…たしかここにしかけてぇぇぇぇ!?」


ピンク色の服を着た兎耳の女の子が、地面に吸い込まれていった。


「ぐえっ!…いったぁ…」

「まったく…相変わらずだなお前は」

「げっ…やっぱりバレてたの?」

「屋台に居たところからつけてただろうが」

「あははー…後ろのは…うげ、八雲黄!?」

「虚空さんが一緒じゃなかったら引っかかってたかもしれないな…全然落とし穴の場所、わからなかったよ」

「くそぅ…っ、痛っ…」


穴の中で足を押さえてうずくまるてゐ。


「うぐぐ…深く掘りすぎたかな…」

「大丈夫?」

「あはは、大丈夫…じゃないかも」

「ん…ほれ」


虚空さんがひょいと引き上げて、穴のふちに座らせる。


「足くじいたみたい…」

「…俺は運ばないからな」

「ひどい!?」

「引っ掛けようとしたのはどっちだよ」

「う、それを言われると…」

「…僕が運びますよ」

「あ、ありがとう…」


…うわ、軽いなぁ。


「ってこの運び方恥ずかしいんだけど…」

「背負う形の方がいい?」

「うん、そっちの方がいい」

「わかった…っ!?」


爆発音と、振動が響いている。


「…ああ、この近くでやり合ってるのか」

「今のは決着がついたっぽいねぇ」

「…行ってみるか」

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