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KEY  作者: Kanon-K
15/43

優しさと引き換えに・・・


死神達が去った後、男は、目の前の小さな亡骸を抱きしめた。



“イタカッタナ・・・。ゴメンナ・・・ズットイッショダッテイッテタノニ・・・ヤクソク・・・ヤブッテ・・・ゴメン・・・。ホントニ・・・ゴメン。”



唯そう言いながら・・・


そして、男はその子を抱きしめながら前のほうに目をやると、男女の亡骸が無残な状態で転がっていた。



男は彼らの目を右手でゆっくりさすって閉じさせた。



“トオサン、カアサン、ゴメン。オヤフコウモノデ・・・ゴメン。”



そういうと、小さな亡骸の首筋に噛み付いた。



髪も


瞳も


地獄を取り巻く炎のような緋色へと変化していく。



“オレハ、アイツラガユルセナイ・・・。コンナコトシタ、アイツラヲ、オナジメニアワサネート・・・ユルセネー!ゼッタイニ!”



男はそう叫ぶと、小さな亡骸が身につけていたネックレスを採り、自分の手首に巻きつけた。



“コンナ・・・オニイチャンデ・・・ゴメンナ。イタイオモイサセテゴメンナ。モウコレデズットイッショダカラ。”



そういいながら、身につけていたバンダナを首の傷を隠すかのように結び、男女の亡骸の間に手をつないでいるようにしてそっと寝かせ、その場を後にした・・・。






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