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Children*Fortune  作者: 彼岸花
第1章
1/9

Act1:立谷学院

自分のだいすきな要素を詰め込んだ作品です。

行き当たりばったりな感じで書いていくと思いますが、楽しんでいただけたら幸いです。

子供だけの国(ネバーランド)

それは、実際に存在することは有り得ない。

理由は簡単。子供の知識だけで政治を動かし、国を収めることは普通に考えて無理だ。


しかし現在、子供だけの国(ネバーランド)ならぬ子供だけの街(ネバーシティ)に成りつつある街が一つ存在する。


立浪町(たつなみまち)


町といっても小さくはなく、面積約40,000平方km。人口は約23,000人。そのうち20,000人以上が18歳以下の子供たちだ。正に“子供の街”である。

人口の約9割が未成年の少年少女達で、その全員が学生だ。残る1割はその学生たちに様々なことを教える教師たちであり、ここでは、普通では有り得ない戦闘(サバイバルな)技術を教えている。

どんな環境にあっても生き残ることのできる技術や相手を1撃で戦闘不能にさせる技。

つまり、戦闘を想定した軍事訓練である。

そういった学校は大抵、幼稚舎から小等部までは軍で習う基礎を主に学び、中等部・高等部ではそれぞれの実力や系統にあったものを学んでいく。


ここ『立谷(りゅうこく)学院』もその中の一つだ。

立谷学院は立浪町の中でも5本指に入るほどの、超お嬢様・お坊ちゃん校で入院するのも名家の子弟たちが多い(・・)。その為か、学力はそこそこ。

名家の子弟が多い(・・)というのも、学力維持の為、成績優秀者として平民(今では差別用語として死語)が毎年数十名入ってくる。

ということを学院がやっているので、学院の学力低下は全く見られない。もちろん、戦闘の実技においても。


今は授業と授業の間にある自由時間。


ここは、勉強嫌いな貴族の子供達がめったに来ない図書館。

そこに一人の少年がいた。


髪の色は灰色がかった白銀のショート。

目は、澄み渡った紅色。

白い肌は、キメ細かく透き通っており、人形の様な美しさがある。


彼が人形ではないと判断できるのは、時々パチパチと瞬きをさせたり、欠伸をしているため。

全く動かなかったら、人形と見間違われても仕方がないと思えるほどの美しさが彼にはあった。


夕凪灰華(ゆうなぎ・はいが)は、貴族の子供ではない。

ということは、必然的に成績優秀者のうちの一人ということになるが、成績優秀者は学業面だけでは通らない。戦闘面においても優秀でなければならないが、彼の見た目からはそんなことはまったく感じさせないほどひ弱だった。


彼がなぜ図書館にいるかというと、貴族たちの自分を蔑む無数の目が嫌だった訳ではない。

ただ入院したばかりなので、この学院の歴史・校則・案内図を確認しておきたかっただけだ。

自分に相応しい学院なのか。


ここに進学することを決めたのは父であり、自分で決めたわけでわない。

第一この町では、幼稚舎から高等部までエスカレータでいくのが普通でハイガの様に途中編入はめったにない。

なのにここに来た。その理由がわからないため、ハイガは自由時間を利用して調べていたのだ。


「ハイガ!!」


自分に向けられた声に中断された。

後ろを振り返ってみると、入院式の時はじめに声をかけてきた少年が立っていた。


末永瑠依(すえなが・るい)

漆黒の髪は軍人の様に短く切りそろえられている。

目は綺麗な金色。

ハイガとは対照的で、ついでに言えば女の子みたいな名前とは正反対の好戦的な雰囲気が漂っている。


「次の授業始まるぞっ!!」

どうやら、図書館に行って帰って来ないハイガを呼びに来たのだろうその声にハイガは

「ん。」

と一言。

その答えとは裏腹に、ハイガはまったく動こうとしない。

ルイはその姿を見て

「先行っとくからなっ!!」

こいつを待ってたら自分まで遅れるとばかりに、言い残し廊下を走り去っていった。

その姿を見送り、ハイガも席を立つ。



ここからがハイガにとって楽しい学園生活の始まりだった。


戦闘要素はまだ入っていませんw

銀髪紅眼のハイガ君(自分の好みw)。これから大活躍していくと思います。

友達?のルイ君にも期待です!!

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