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転生したら囚人だった件について

(ん…どこだここは、それにこれはなんだ…)


勇者は手錠をつけられたまま牢屋にいた。


「いや牢屋にいたじゃねーんだよ。なんでそんな場所に転生したんだよ。おい聞いているのかさっさと出せ」


作者は聞こえなかった。

そうだ勇者の声は聞こえなかったのだ。


「おめーが書いているんだから聞こえてるに決まっているだろ、そもそも……」


そうすると作者は怒りをあらわにした。

いや訂正しておこう”注意”をした。


「おい文句ばっかり言っていないで、さっさと動け。同じ場所停滞していると読者が逃げるだろ」


「おいおめ……」


勇者は無口になった。


(おいこの能力やめろ)


「わかるだろ、お前だって出たいだろ。だから俺に協力しろ。ハッピーエンドにはすると約束したんだからいいだろ」


(そういう問題じゃ……)


「いいのかな? 俺に指図しちゃって、お前を拷問することだってできるんだぞこのパソコンのキーで」


(くそやろーがよ(怒)わかったよ、いいよお前の指示に従う)


「わかったならいい」


勇者は、おしゃべりになった。


「もう少しかっこよくなんねーのかよ、なんだよおしゃべりって…いやそれより止まらねえんだけど待て待てなんで昨日の黒歴史まで出てくるんだやめろそれ言うなそれは違うだろ違うだろっていうか俺小学生のとき泣いたの誰にも言ってな——」


「うるせーぞ静かにしろ、そこで反省もせず何をしている! 」


そういうと強面の2メートルくらいの強面の警官が来た。


「いや知らねーって、あいつが、警官のでべぞ」


その瞬間警官は警棒を持ち勇者を殴った。


「いや(笑)、しゃべれてよかったね(笑)、俺に感謝しないと」


「おいてめーぶち殺すぞ」


「何を言っているんだ静かにしろとあれほど」


「ちげーんだってあいつが……」


警官は勇者の指をさす方向を見た。


「何もいないではないか私をばかにするな」


警官は勇者をこてんぱのあんぽんたんにした。


「まあ、面白かったしもういいか」


勇者は警官が去るまで静かになった。


「てめーいい加減にしろよ……こんなことでただ、済むわけないだろ」


しかし、突然警官が出てきた。


「じゃあ、またぼこされて」


勇者はまたぼこぼこにされた。


(もうやめろ……俺を殺す気か……いい加減にもういいだろ)


「さすがに俺もあきた。進めよう。さあまずこの牢獄を脱出するんだ」


警官は突然いなくなってしまった。


「おい、どうするんだよおめー分かっているんだろ。作者、お前は創造主とか何とか言ったな。解決方法とやらを教えろ」


その瞬間勇者は腕をくんだ


「?」


勇者は脳をフル回転させた。

脱獄のために脳をフル回転させた。

四六時中フル回転した。


「どういうことだよ。おいお前わかっているんじゃないのかよ。おめーなんで俺に考えさせているんだよ」


「いや、俺は面白そうだからお前を転生させただけで、脱獄方法なんて考えているわけがないだろ、てめーが考えろ、評価してやるから」


「おい、お前……」


「黒歴史、高校、母、風呂」


「わかったよ」



♦♢♦♢♦

15日後

しぶしぶ勇者は考えて思いついた。


「おい(怒)」


「どうしたどうした(笑)」


「”描写”、ふざけんじゃねーぞ、何がしぶしぶ考えて思いついただ。こっちは汗水たらして、労働しながら、頑張って考えているっていうのに! なんかあるだろ。”労働のさなか、必死な形相で脱獄方法を考えるのにいそしんでいた。それはまるで現代の『考える人』のように”とか! それとお前、労働がハムスターの回転のやつだったんだけど(怒)おめー何考えているの、しかも俺だけ! 恥ずかしいったらありゃしない」」


「知らん! それで思いついたか、面白い脱出方法」


そういうと、囚人は食堂にあったスプーンを持ってきた。


「これで掘れば、時間はかかるが脱出できる」


その瞬間スプーンは消えた。


「おいなにするんだよ、これじゃあ脱獄できねーじゃん」


「いや、おもろくない! あのさ……俺伏線張っていたけど気づいたの」


そういうと囚人は火山の噴火のような怒声を浴びせた。


「おい、ふざけんじゃねーぞ、おめー知ってて俺に考えさせただろう」


「いや、わかるだろ。おれキーボード打てば何とでもなるって」


「は……お前まさか」


「そもそも、お前がどんだけ脱獄企ててもこうスプーンのように消えるから無駄だったの」


「おい、てめー(怒)」


壁は空いた。

囚人は脱獄した。


「おい、お前ついてくんな」


「いや、面白そうだからついてくよ」




追記


そうして、私たち二人は、外の世界に行った。

しかし、そこはスラム街であることを、囚人は知る由もなかった。


(おい、てめふざけん%&$'&$(怒))

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