楽しい詩
光キラキラ眩しく差しこみ、
ぐーすか寝ていた、
僕は起床。
今日も楽しい一日を、
願うのだけど、
やっぱりさ。
毎日楽しい訳じゃないよね。
風がヒューヒュー吹いている。
風にも負けぬと、
お仕事開始。
職場の同僚、
忙しそう。
たまにはみんなで遊ぼうよ。
仕事なんて忘れてさ。
音楽に合わせて、
踊ろうよ。
言ってみたいが、
口には出せぬ。
昔。
僕には愛された記憶がない。
パパもママも、
お金を稼ぐことや、
家事に必死だった。
お金なんて、そんな要らないよ。
それよりもさ。
みんなで一緒に遊ぼうよ。
しりとりでいいよ。
そんなくだらない遊びでも、
楽しい、
楽しい。
僕はただ、
家族と一緒に笑いあっていたかっただけなんだ。
遠い記憶。
今日は、
雨がザーザー降りしきっている。
せっかく久しぶりに、
家族でお出かけをしたのに。
湖を見る予定だったのに。
湖の食堂でご飯を食べて、
あとはとんぼ帰り。
でも、
でも、
楽しい、
楽しい。
雨が降っていたってさ、
家族と一緒にいるだけで、
心がほっこり温まる。
大雨のずっと遠くにね、
遠く、
遠く、
ずっと遠くに、
太陽がね、
顔を出してる。
光がぼんやり、
映ってる。
大雨の中、
その光景はまるで、
天国のように、映った。
キレイだね。
パパが言った。
キレイね。
ママも言った。
うん。
僕も頷く。
いつか家族で、あんな場所に行きたい。
苦しみのない、
悲しみのない、
お花畑に囲まれた家で、
笑いあって暮らしたい。