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美処女高校生の天才女流棋士が転生したら戦国時代だった  作者: lavie800


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第七十一話 最終話

挿絵(By みてみん)

「想子……年が明けて十六歳になったんだな。俺と結婚してくれ。もう、君を一人にはしない」

想子は嗚咽を漏らしながら、何度も、何度も深くうなずいた。

想子の大きな瞳から、大粒の涙が溢れ出し、頬を伝って吉川の手の甲に落ちた。吉川はその細い肩を抱き寄せ、耳元で熱く、誓うように囁いた。


事件は残酷かつ必然の結末を迎えた。 獄に繋がれた大野春長は、権力も家族も失った果てに孤独な獄死を遂げた。一命を取り留めた堀尾羅美亜は、医療刑務所の独房で「四百年前の執念」を語り続けている。彼女だけが、あの戦国の残り香を胸に抱いたまま、狂気の中で生き続けていた。


ふとスマホの画面に目を落とすと、歪んでいた歴史の奔流が音を立てて書き換わっていく。囲碁の初代家元の名は『本因坊算砂』へと正され、世界はあるべき姿を取り戻していた。


そして、季節が巡り。 京都伏見稲荷大社、朱塗りの鳥居がどこまでも続く神域で、二人の結婚式が執り行われた。石川や望月、そして京都府警の同僚たちに温かく冷やかされながら、吉川は紋付袴で凛々しく、想子は雪のように純白な花嫁衣装に身を包み、永遠の愛を誓った。


その夜。京都鷲峯近く、月光が降り注ぐホテルの最上階。

想子は震える指先でスマホを吉川に差し出した。画面には、戦国時代の『雪月花』アプリが放つ神々しい黄金の光と共に、母・葛の葉からの最期のメッセージが流れていた。


「……見て、吉川さん。母は私たちを見ていてくれたのね」


『私の子、令和の想子へ。歴史を戻してくれてありがとう。地球は救われました。あなたはもう、一人で歴史を遡る必要はありません。

私の代わりにスマホにタイムリープの力を授けます。

愛する人と合わさって、伏見か王子の地へ行けば、扉はいつでも開くでしょう。

私はあなたの幸せを戦国の空から願いたいと思います。


これからの私は戦国時代に戻り、宗桂殿とあなたの戦国時代の分身を大事に育て、二世名人にしてみせる役目があります。

ただ私はまだ時空のゆがみに閉じ込められています。

夫のもとに戻るには最後にあなたの力が必要です。


あなたは愛する人と合わさり令和に戻り歴史も正しました。

私と貴方は脳が時空を超えてシンクロナイズをしています。


私が時空のゆがみから戦国時代に戻り、愛する夫のもとで生活をするのは、貴方がただ愛する人と合わさるだけではなく、脳が溶けるくらいの女性の悦びを与えてもらい、本当に愛する人と片時も離れず一緒に居たいと感じる必要があります。


月の小面とスマホをベッドの横に置き、愛する人に途方もない悦びをもらってください。

私の最後のお願いです。

                                ――葛の葉より』


「今夜からは……本当の夫婦ね。合わさるのも、愛し合うのも、誰にも邪魔されない」


想子はバスローブ姿で、窓の外に浮かぶ巨大な満月を見つめていた。吉川が背後からそっと抱きしめると、湯上がりの想子の体からは、むせ返るような瑞々しい少女の香りと、柔らかな熱気が立ち昇っていた。


「母を父のもとに送り届けないと」

想子はくるりと吉川の方を向くと、いたずらっぽく微笑みながら、バスローブの紐を指先で解いた。スルスルと滑り落ちた柔らかな生地が床に積もると同時に、月光を浴びて真珠色に輝く、一糸まとわぬ十六歳の肢体が露わになった。


ベッドの横に月の小面とスマホを置くと想子は吉川の前で手を広げた。


戦国時代のあの夜よりも、その肌は白く、滑らかで、驚くほど吸い付くような弾力を秘めている。まだ蕾のように尖った乳首を冠した、しなやかで豊かな双丘。呼吸に合わせてゆったりと上下するその起伏は、吉川の視界を狂わせるほどに肉感的だ。


「吉川さん……抱っこして。ベッドまで運んで」


吉川は、壊れ物を扱うように、しかし強烈な欲望を込めて彼女を「お姫様抱っこ」で抱え上げた。腕の中に伝わる瑞々しい肉の感触、太ももの内側の柔らかさ、そして首筋から漂う芳醇な女の香りが、吉川の理性を粉々に砕いていく。


ベッドに横たわった想子は、吉川の首に腕を回し、熱い吐息を耳元に吹きかけた。 「……戦国時代の大晦日よりも、甘く、激しく……壊れるくらい抱きしめて」


吉川の手が想子の背中から腰のくびれ、そして熱を帯びた秘めやかな場所へと這っていく。指先が触れるたび、想子は甘い悲鳴を上げ、そのしなやかな体を弓なりに反らせて吉川を求めた。重なり合う二人の肌は、汗ばんだ熱量で溶け合い、心臓の鼓動が一つに共鳴する。


「愛してるわ、私の旦那様……」


絡み合う四肢、重なる唇。月の小面が見守る中、二人は時空を超えた因縁の果て、名実ともに深い愛の深淵へと沈んでいった。私の視界の中で、妻になった想子の中で何かが壊れていくようだ。

汗に濡れた白磁の肌の上で二つのつぼみは激しく揺れていた。

羞恥を捨て去り、ただ私の与える熱に翻弄されるその姿は、あまりにも無防備で、そして残酷なほどに美しい。


「あっ、あぁ……っ、だめ、もう……!」


彼女の瞳から理性の光が消え、焦点が定まらないまま宙を彷徨っている。 私は彼女の腰を掴み、その反応を掌から読み取るように確かめた。滑らかな肌、そこに一切の隠し事や防御はなく、彼女の秘められた場所は、私の視線と肉体に完全に晒されている。その幼さと淫らが同居した背徳的な光景が、私の脳を暴力的に刺激し一気に想子を貫いた。


「わたし、壊れちゃう……!」


彼女の爪が、私の肩に深く食い込む。 痛みなど感じない。むしろその必死さが、彼女がいかに深く快楽の淵に沈んでいるかの証左となり、私をさらに昂らせる。 紅潮する頬、苦悶に歪む眉、そして開かれた唇から漏れる、言葉にならない乞い。


「そのままでいい。全部見せてくれ」


私の低い囁きが、彼女の限界を突破する引き金となった。


彼女の喉から、魂を絞り出すような甲高い絶叫が迸った。 私の目の前で、彼女の背中が弓なりに反り返る。足の指先がきゅっと丸まり、全身の筋肉が小刻みに痙攣し始めた。 まるで電流に打たれたかのように、彼女という存在そのものが白く弾ける瞬間。


私はその一部始終を網膜に焼き付ける。 彼女の中の「女」が歓喜の産声を上げ、波打つような痙攣と共に私を締め付けてくるその圧倒的な生の感覚を、私は一滴たりとも漏らさぬよう、貪るように味わった。


枕元に置かれたスマートフォンが、静まり返った寝室の闇を切り裂くように黄金色の光を放っている。その眩さに目を細めると、液晶画面には「タイムリープ」と名付けられた唯一のアイコンが、まるで鼓動するように明滅を繰り返していた。


「私には見えたわ。母が戦国時代の父の元に帰った姿が。母の最後のお願いという、あの困難なミッションを無事にクリアしたみたいね」


想子のスマホが輝き始めた。


想子が私の耳元で囁く。その声はまだ事後の余韻に震えていたが、少女の危うさを脱ぎ捨て、一人の女性へと進化した悦びに満ち溢れている。彼女はシーツの摩擦を楽しみながらスマホを手に取ると、熱を帯びた吐息とともに小声で何かを呟いた。


「スマホに新たなアイコンが刻まれている。月の小面を被り、運命の人と激しく合わさること。次のミッションが、私たちを幕末の動乱へ誘っているわ」


「幕末だと。一体どういうことなんだ」


私が問いかけると、想子は濡れた瞳で私を見つめ返した。


「また、あの時代で歴史改変の不穏な兆候が現れたみたいなの」


想子は枕元に用意されていた、白く艶めく月の小面を顔に当てた。面の下から覗く唇が妖しく吊り上がり、彼女はゆっくりと私の腰元へと這い寄ってくる。


私の分身に、冷ややかな面が触れる。その直後、面の奥から溢れ出した彼女の熱い舌が、私の昂ぶりを愛おしそうに包み込んだ。硬質な面と、柔らかく湿った舌先のコントラストが、脳髄に強烈な火花を散らす。


彼女は喉を鳴らし、深く、執拗に私を追い込んでいく。口内を満たす肉感的な熱気が、まるで魂を吸い上げるかのような錯覚を呼び起こした。想子の指が私の太腿に食い込み、彼女自身もまた、仮面の裏で悦楽の悲鳴を上げているのが伝わってくる。


令和の冷たい冬の夜。しかし、この部屋だけは異様な熱量で歪んでいた。スマホの黄金の光はさらに輝きを増し、私と想子の身体が粒子へと変わっていくようだ。


令和から怨念が渦巻く幕末という、新たな「歴史」を刻み始めるのか。


                                            了


      

最終回です。読んで頂きありがとうございます。続編書いても良いよ、という方はぜひ評価やいいねをお待ちしております。

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