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 十年の時が流れた。

 テレビ男事件が起こってから、未だにテレビ男は、尻がつっかえて身動きがとれずにいる。

 問題は、間食ではなかったのだ。あれ以来、テレビ男は、飲まず食わずだった。テレビ男は人間ではないので、特に食事をとる必要がないのだ。

 テレビ男は、痩せた。十年の時が流れたのだ。ブラウン管テレビは市場から姿を消し、今では17Kテレビが、市場を席捲している。もっとも17Kは、あまりの解像度のために、人がリアルに見え過ぎて、売れ行きは良くないらしい。だいたい、今では誰もテレビなど見なくなった。近頃、巷の話題をさらうのは、動画師と呼ばれる、芸能人と一般人の中間にいるような人々だった。

 僕も、動画師だった。十年間、テレビ男の私生活を、配信している。1億人いた彼のフォロワーは、今では三人になった。僕と、Y子と、いつも「良いね!」をくれる、カンボジアの〝ヌードル飯〟さん。

 Y子がどうなったかって? Y子は今、アメリかにいる。アメリカで、量子力学の研究者として、テレビ男がテレビから抜け出せない原因を、調べている。どうやら、テレビ男の下半身は〝ディラックの海〟と呼ばれる、虚数の世界に迷い込んでいるらしい。彼女は一生かけて、テレビ男の尻を、画面から押し出すつもりだ。

「殺してくれ」

 テレビ男は、今日の配信で、世界中の視聴者に向かって、訴えた。この告白には、さすがのヌードル飯さんも、「いいね!」をくれなかった。「幸運をいのろよ」とコメントを残して、ヌードル飯さんは、去った。

「殺してくれ」

 テレビ男は、今日も囁く。僕は、たった二人になってしまった動画の視聴者のために、今日も動画を、撮影するのだった。

6話まで真面目に書いてたのにどうしてこうなった。


執筆者によってジャンルのイメージに差異があり、1,2,4,5はホラー寄り、3,6はSF寄りな流れになってますね。

リレー小説だから各々目指す結末が異なり、また、ジャンルが多いとカオスな事になるというのが分かりました。

この作品の教訓は「リレー小説はジャンルを一つにして書いた方が良い」です。

複数ジャンル、ダメ、絶対。


7以降はもうおふざけ全開になってしまい、怪異だったテレビ男くんはかわいそうな結末になってしまいました。

今日もどこかでテレビ男くんは虚数世界をさ迷っているのでしょう。


はい。ここまで読んでくれた方がいるとは思えないですがいかがだったでしょう。

身も蓋もない言い方ですが、人に見せてはいけない糞作品ですね。

お目汚し失礼しました。


ただ、リレー小説自体は面白いので、また機会があればやってみたいです。

あいがとうございました。

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