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 逃げ出した先の家電量販店にテレビが置かれていた。そこではテレビ男が緊張した面持ちで画面に映っていた。

 テレビ男の着ている服はフリルの付いたドレスだった。

 テレビ男は舞う、まるで青空を優雅に飛び回る蝶のように。

「す、凄い。これがテレビ男の実力っ!」

 テレビ男は他のアイドル達を凌駕するダンスで観客達を湧かせる。

「これが千年に一人の逸材、どうやら私も年を取ったようだ……」

 サングラスを掛けたプロデューサーが悔しそうに唇を噛む。

「美しい、実に美しい」

 彼は舞い続ける。親の為に、友達の為に、日本の為に、世界の為に。

「瞬間最高視聴率50%超えています!」

 フロアディレクターの興奮した叫びがスタジオの奥に響く。しかしその声を聞いている者は誰一人として居なかった。

 その瞬間誰もが彼に釘付けとなった。

 そしてテレビ男は伝説となった。

 そしてテレビ男はA太だった。

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