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完結させない流儀

作者: スミレ

こんなものを読んでいる人には関係ない話です。

読ませたい人には届かない。読んでもらえる人には関係ない。ジレンマ。

「小説家になろう」は誰でも読むことも書くこともできるサイトである。


本来(簡単にわけて)


①作品を書く

②編集作業

③印刷作業

④販売

⑤読者に届く


という膨大な量を必要とする出版作業。この膨大な作業を経て、本は作られ、読者の手元に届く。


このうち、②と③、そして④をショートカットすることで、広く広く門戸を開き、結果大量の書き手と読者を生み出した。


このことが果たして良い事なのか。


はたまた悪いことなのか。


もしくは両方か。その認識は個々人で違いがあるだろう。


単純に考えるならば、


「書き手が増えること=作品が増えること」


であるのだから、読者目線で考えるなら良いことなのだろう。


好きな作品、面白い作品に出会う可能性が高くなる。


面白くない作品、合わない作品でも、(読んでいるならば)得るものはきっとあるだろう。


中には、この膨大な活字の海から心に残る一文を見つけ出すことに快感を覚える変態だっているはずだ。


私はこのサイトが好きだ。好きなのだ。


世間一般が否定しようと、名作はたくさん存在しているし、それを見つけ出すのは楽しい。


しかし、門戸を広くすることはいい事ばかりではないことも事実だ。


先程、挙げたユーザーの例。


これは小説をまともに読んでいる読者のみに当てはまる。


だが、当然そうじゃないユーザーもいるだろう。


例をあげるならば、誹謗中傷を目的とするユーザー。


まともとはお世辞にも言えない。


ではまともじゃないのは読者だけか?




本題に入ろう。




私がこのサイトに入り浸り始めたのはいつ頃かは覚えていないが、比較的最近である。


当然面白い作品を探すために色々な機能を使ってみた。


その機能の中の目玉にランキングがある。


しかし、このランキングはほとんど無意味だ。(年単位のランキングではそうでも無いが)


何故ならば、作品にすらなっていないものが大量にランクインするからだ。


読者の質が悪いのか、書き手の質が悪いのか。



書き手に焦点を当てたい。



このサイトには人気作家と呼ばれる書き手が何人もいるだろう。


たくさんの作品を書き、そのほとんどが読者の人気を得て、ランキング入りを果たす。


人が人を呼び、さらにたくさんの読者に作品を読んでもらえる。


全くもってうらやましいかぎりだ。



私はこういった書き手の作品がまともに完結しているところを見た事がない。



なぜ完結しないのか。



それは書き手に完結させる気がないからだ。断言出来る。



何故断言出来るか。



簡単な話だ。


物語のゴールを想定して書いていないのが透けているからだ。



彼らが書いているのは


「僕(私)、こういう主人公がこういう場所でこういう活躍をする話を思いついたんだ! どう? 面白いでしょ?」


という自分の妄想を見せびらかしたいだけの承認欲求の塊みたいなものだ。


もっと簡単に言うなら、彼らが書いているのは「設定集」だ。設定集は作品とはいえない。(さすがに暴論かもしれないが、人に読ませるものでは無いという意味ではそうだ)


ある設定を思いつき、思いついたまま書き、人気がなくなってらまた新しい設定を考える。



虫けらの輪廻転生だ。汚いフェニクスだ。地獄の営みだこんなもの。



問題なのは、彼らが、(恐らく)自分が書いているものは設定集だということを認識していない、もしくはそれを良しとしていることだ。


完結させない流儀、極まれり。


私には残念なことに、そして申し訳ないことにその流儀は理解出来ない



まともに作品を書かない彼らの作品を、私はまともに読む気は無い。


このサイトが好きだといっても、ないならないで問題ない。本は買えば沢山あるし、サイトだって探せば沢山ある。


そして、ランキングに頼らずとも面白い作品を探し出すことは当然出来る。検索機能もあるし、好きな作者のブックマークから辿ることも出来る。


だから、彼らの書くものによって、もしくは、ランキングが使えないと言う理由で、私自身が被害を受けたことはない。


だが、なんだかやるせない気持ちでいっぱいなのだ。こんなものが人気を得るのかと。


せっかくランキングがあるのなら面白い「作品」にランクインしてほしいわけだ。


そんなことを言ったってしょうがないのはわかっているのだが。


設定集を書く書き手も、それに群がる読者もどうにかならないものだろうか。


稚拙な文章ですが、お読みいただきありがとうございます。

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